日ごとに聖書を調べる

春秋花壇

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12月27日,金曜日

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12月27日,金曜日

私をとても慰めてくれています。(コロ 4:11)

長老たちには感情面や信仰面で兄弟姉妹を助ける責任があります。(ペテ一 5:2)もちろん,災害が起きた直後は,安否を確認したり衣食住の面で助けたりします。でも,その後しばらくの間,感情面や信仰面で支えていく必要があります。(ヨハ 21:15)支部委員会で奉仕しているハロルド兄弟は,被災した兄弟姉妹を大勢訪問してきました。兄弟はこう言います。「元気を取り戻すには時間がかかるものです。兄弟姉妹はだんだんと普段の生活へ戻っていきますが,家族や友達を亡くしたこと,家や大切なものを失ったこと,怖い思いをして生き延びたことは,なかなか忘れられません。そうしたことを思い出して,とても悲しい気持ちになることもあります。でもそれはごく自然なことであって,エホバへの信仰が弱いということではありません」。長老の皆さん,「泣く人と一緒に泣きましょう」。(ロマ 12:15)塔研22.12 22ページ1節,24-25ページ10-11節

聖書を毎日調べる 2024

聖書を毎日調べる

12月のある寒い日、雪がしんしんと降り積もる中、聖書を手に持ち、リビングのソファに腰を下ろした。外の世界は静けさに包まれているが、家の中は暖かく、ひとときの安らぎに浸ることができる。この静かな時間が、私にとっての聖書の学びの時間だ。

「聖書を毎日調べる」という習慣が私の日常になったのは、数年前のことだった。それまでは忙しさに追われて、なかなかじっくりと聖書に向き合う時間を取れずにいたが、ある時、何かがきっかけで心が動かされ、少しずつでも毎日聖書を開こうと決心した。それが、今では私にとって欠かせない日課となっている。

「今日も一日、エホバの御心を尋ねよう」と心の中でつぶやきながら、ページをめくる。今日は、ペテロ第一の手紙5章2節に目を留めた。「長老たちには感情面や信仰面で兄弟姉妹を助ける責任があります。」と書かれているこの言葉は、私に深い印象を与えた。長老たちがどれほど重要な役割を果たしているのか、そしてその責任がいかに重いものであるのかを感じさせてくれる。

私は長老ではないが、この責任の一端を果たすことができるならば、どんなに素晴らしいことだろうと思った。身近な兄弟姉妹に対して、少しでも助けになれるのであれば、それは私にとって大きな喜びであり、またエホバの栄光を現すために尽力することでもあるからだ。

突然、部屋の電話が鳴った。出てみると、親しい姉妹からだった。

「こんにちは、元気ですか?」と、電話の向こうから姉妹の声が優しく響いた。

「元気だよ、ありがとう。」私は微笑みながら答える。「今日はちょっと聖書の学びをしていたところだよ。」

「それは良かった。私も最近、少し忙しくてなかなか時間が取れないけれど、心はいつもエホバに向けているの。」姉妹の声には、少し疲れた様子があったが、それでも明るく、穏やかな響きがあった。

「心がエホバに向いているのなら、それで十分だよ。私たちはただ、毎日少しでも時間を割いて聖書を開くことが大切だよね。」私は静かな声で答えた。

その後、私たちはお互いの近況を話し、少しだけ互いに励まし合った。姉妹の声を聞いていると、どんなに遠く離れていても、私たちは一緒にエホバに仕える兄弟姉妹であることを強く感じた。その感覚が、私にとっては何よりも大切なものだった。

電話を切った後、私は再び聖書に目を落とす。ヨハネの福音書21章15節にある言葉が心に響く。「『シモン・ヨハネの子よ、わたしを愛しているか』。」この言葉は、イエスがペテロに語りかけた言葉であり、ペテロがイエスを三度否認した後に交わされた言葉でもある。イエスは、ペテロに対して何度も同じ質問を投げかけることで、彼の心の中に深い悔い改めと真実の愛を呼び覚ました。

「わたしを愛しているか?」その問いかけが、私にとっても深い意味を持つ。エホバやイエスを愛しているなら、ただ言葉で言うだけではなく、実際の行動で示さなければならない。私は心の中で、エホバの愛に応えるためにはどうすればよいか、もう一度考え直す時間を持った。

その時、再び姉妹からメッセージが届いた。「今日の聖書の学び、少しだけでもできたらうれしいなと思って。」私はそのメッセージを見て、微笑んだ。

「エホバの言葉は、私たちを支え、慰め、導いてくれる。」心の中でそう思いながら、私は自分の考えを整理した。聖書を毎日調べることが、単なる習慣ではなく、心を清め、信仰を深めるための大切な方法であることを改めて実感した。

そして、私は祈りを捧げた。「エホバ、私の心を清め、あなたの御心を知るための知恵をください。私が他の兄弟姉妹を支えることができるように、あなたの助けを必要としています。」

祈りを終えた後、私は再び聖書に目を通した。今度は、ローマ12章15節に目を落とす。「泣く人と一緒に泣き、喜ぶ人と一緒に喜びなさい。」この言葉が、私の心に深く響いた。苦しんでいる兄弟姉妹と共に涙を流し、喜びを分かち合うことが、真の愛の証だと感じた。

その日、私は聖書を通じて多くのことを学んだ。エホバの言葉は、私に力を与え、慰め、そして導き続けている。毎日聖書を学ぶことが、私にとって最も重要な時間であり、エホバとの関係を深めるための道であることを改めて感じることができた。

家の外では雪が降り続け、寒さが増していたが、私は心の中で温かさを感じていた。エホバの言葉が、私の心を温め、支えてくれているからだ。







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