いとなみ

てへっ 合コンからお持ち帰りされちゃった。そのまま同棲、3か月後プロポーズ。スピード婚だけど、一生連れ添います。

てへっ 合コンからお持ち帰りされちゃった。そのまま同棲、3か月後プロポーズ。スピード婚だけど、一生連れ添います。

「てへっ」と、つい口から出てしまった。合コンの帰り道、私は気が付けば彼の隣にいた。酔いも手伝って、ふらふらと歩く私を彼、裕太が優しく支えてくれたのだ。

「大丈夫？」彼の声は少し心配そうだ。

「うん、大丈夫！でも…」と、私は自分でも何を言いたいのかよくわからないまま、その場で足を止めた。「裕太くんの家、行ってもいい？」

その問いかけに、自分でも驚いていた。普段ならそんなことを簡単に言うようなタイプではないのに、何故か彼には素直になれた。彼の笑顔が温かくて、安心できるものだったからかもしれない。

「もちろん、僕も君ともっと一緒にいたいから」と彼が優しく答える。その一言に胸がドキリと高鳴る。気がつけば、私は彼の部屋のドアの前に立っていた。

同棲開始

裕太の部屋は思ったよりも広く、居心地が良かった。彼は大学時代から働いている企業で順調にキャリアを積んでいて、経済的にも安定しているという話は合コンの最中に聞いていた。部屋も清潔で、生活感がありながらも、きちんとした印象を受けた。

「ちょっと、くつろいでて」と彼が言いながら、飲み物を用意してくれた。その姿を見ながら、私は不思議と「ここでずっと一緒にいてもいいかもしれない」と思った。

その夜、特に深い会話をしたわけでもないし、特別なことがあったわけでもない。ただ、彼の隣で静かに時間を過ごし、気がつけばそのまま彼のベッドで眠りについていた。

翌朝、目を覚ますと、私はまだ彼の部屋にいた。普通なら、「なんでこんなことをしてしまったんだろう」と後悔するところだが、なぜかその感情は全く湧いてこなかった。むしろ、彼と一緒にいることが自然だと感じた。

「おはよう」と、彼が微笑んで朝食を用意してくれた。「どう？ちゃんと休めた？」

「うん、ありがとう」と私は笑顔で答えた。それが、私たちの新しい生活の始まりだった。

同棲から3か月後

同棲を始めてから3か月が経った。私たちの生活は驚くほど順調だった。彼は仕事から帰ってくると、必ず「今日も一日お疲れさま」と言ってくれて、私も「おかえり」と自然に迎えられるようになっていた。まるで、長年一緒にいる夫婦のような生活だった。

しかし、そんな平穏な日常が続く中で、私は少し不安を感じ始めていた。「このまま、ずっとこうやって一緒にいていいのかな？」と考えることが増えてきたのだ。彼との関係は確かに楽しいけれど、正式に交際しているわけでもないし、将来のことも何も話していない。

そんなある日、裕太が突然私を夕食に誘った。普段は家で一緒に食事をすることが多いので、外食に誘われるのは珍しいことだった。

「今日は特別な日だから」と、裕太が笑顔で言った。私は少し戸惑いながらも、彼の提案に応じ、二人でお気に入りのレストランに出かけた。

プロポーズ

夕食を終え、デザートが運ばれてくる頃、裕太が突然真剣な表情になった。

「実は、今日君に伝えたいことがあるんだ」と言いながら、彼はポケットから小さな箱を取り出した。箱を開けると、中には輝く指輪が入っていた。

「君と一緒に過ごすこの3か月、僕にとっては本当に特別な時間だった。君といると、どんなことも乗り越えられる気がするし、これからもずっと君と一緒にいたいと思っている。だから…結婚しよう」

その瞬間、私の心は一気に熱くなった。まさかこんなに早くプロポーズされるとは思っていなかったけれど、彼と過ごす毎日が幸せで、それを手放したくないと心から感じていた。

「私でいいの？」と、少し照れくさそうに聞くと、裕太は優しく微笑んで「君以外に考えられないよ」と答えた。

涙が自然とこぼれた。私は彼の気持ちに素直に応えることにした。「うん、一生一緒にいよう」と、彼に向かって笑顔で答えた。

スピード婚

私たちはプロポーズから数週間後に結婚式を挙げた。周りからは「そんなに早く決めて大丈夫？」と心配されたけれど、私たちはお互いの気持ちに確信があった。

スピード婚と言われるかもしれないけれど、私にとってはこれ以上ないほどの幸せな選択だった。裕太と共に過ごす毎日は、愛に満ちていて、笑いが絶えなかった。

結婚してからも、裕太は変わらず優しくて、私を支えてくれる。どんな困難が訪れても、彼と一緒なら乗り越えられると信じている。

「一生連れ添います」と、誓いを立てたその日から、私たちは本当に幸せな日々を送っている。