いとなみ

春秋花壇

文字の大きさ
上 下
365 / 1,527

セクスティング

しおりを挟む
友達が自殺しました。

彼女の訃報が入ったのは、東京34℃のうだるような暑い日でした。

蝉時雨がうるさいほどシンフォニーを奏でていました。

道路のアスファルトから湯気が出るんじゃないかと思うくらい

蒸し暑い日でした。

陰キャだけど、とても優しいよく気が付く子でした。

彼女の名前は結月(ゆづき)中学3年生です。

彼女もわたしたちも無知だったのです。

スマホの怖さを考慮に入れていなかった。

知ってはいても、まさか自分が

その餌食になるとは誰も思ってはいなかったのでしょう。

どうやら、発端は一枚の水着の写真から始まったようです。

新型感染症が蔓延する中、私たちはオリンピック気分に載せられて

成長の記録として一人一人のスクール水着写真を撮りました。

彼女は胸の発育がとてもよかったのです。

挙句に中学生なのに、ウエストがくびれていて

スタイルが良かった。

眼鏡を外した彼女は、陰キャとは思えない程チャーミングでした。

そして、何処からかその写真はその日の内にクラス中に拡散されてしまった。

何処をどうしてそうなったのか、水着写真は裸の写真に合成されていました。

セクスティングというやつなのかな。


セクスティング【sexting】 の解説
《sex(性的な)+texting(テクスティング)からの造語》携帯電話やスマートホンを使って、性的なメッセージや画像などをやり取りする行為。 リベンジポルノやセクストーションなどにつながる危険性があり、問題視されることが多い。


リベンジ・ポルノやセクスティングは、日本ではあまり聞きませんが、

アメリカではかなり有名な虐めの手段のようです。

そして、その写真はクラス内だけにとどまらずSNSにまで上げられて、

制御不能になってしまったのです。

彼女は誰にも言えず、苦しんだ事でしょう。

合成とはいえ、みんなはその写真を彼女だと捉えてしまいます。

葬儀は新型感染症の緊急事態制限があるため、身内だけで

しめやかに行われたようです。

ネットは諸刃の剣です。

いったん携帯端末で写真を送ると,それは自分だけのものではなくなります。

その写真がどう使われるかを制御することもできません。

過ちや行き過ぎの産物がいとも簡単に他の人に送られ,

保存され,人目にさらされるようになるのです。

裸の写真を送信したために,児童虐待や

児童ポルノ頒布の罪に問われた例も少なくないそうです。

国によっては、セクスティングをした未成年者が

性犯罪の罪で起訴されたケースもあるそうです。


親に見られたくない姿の自分の写真は,撮ったり送ったりしない。

いったん送信した写真は,あなたに無断で他の人たちに見られる可能性がある,

ということを覚えておく。

露骨な写真を受け取ったなら,削除する前に

親や先生やスクールカウンセラーなど大人に知らせる。

いずれにしても、自分で選び自分で責任をとれるよう

気を付けて行きたいですね。

二度とない青春を悔いの無いものにしましょう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

妻と愛人と家族

春秋花壇
現代文学
4 愛は辛抱強く,親切です。愛は嫉妬しません。愛は自慢せず,思い上がらず, 5 下品な振る舞いをせず,自分のことばかり考えず,いら立ちません。愛は傷つけられても根に持ちません。 6 愛は不正を喜ばないで,真実を喜びます。 7 愛は全てのことに耐え,全てのことを信じ,全てのことを希望し,全てのことを忍耐します。 8 愛は決して絶えません。 コリント第一13章4~8節

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

ギリシャ神話

春秋花壇
現代文学
ギリシャ神話 プロメテウス 火を盗んで人類に与えたティタン、プロメテウス。 神々の怒りを買って、永遠の苦難に囚われる。 だが、彼の反抗は、人間の自由への讃歌として響き続ける。 ヘラクレス 十二の難行に挑んだ英雄、ヘラクレス。 強大な力と不屈の精神で、困難を乗り越えていく。 彼の勇姿は、人々に希望と勇気を与える。 オルフェウス 美しい歌声で人々を魅了した音楽家、オルフェウス。 愛する妻を冥界から連れ戻そうと試みる。 彼の切ない恋物語は、永遠に語り継がれる。 パンドラの箱 好奇心に負けて禁断の箱を開けてしまったパンドラ。 世界に災厄を解き放ってしまう。 彼女の物語は、人間の愚かさと弱さを教えてくれる。 オデュッセウス 十年間にも及ぶ流浪の旅を続ける英雄、オデュッセウス。 様々な困難に立ち向かいながらも、故郷への帰還を目指す。 彼の冒険は、人生の旅路を象徴している。 イリアス トロイア戦争を題材とした叙事詩。 英雄たちの戦いを壮大なスケールで描き出す。 戦争の悲惨さ、人間の業を描いた作品として名高い。 オデュッセイア オデュッセウスの帰還を題材とした叙事詩。 冒険、愛、家族の絆を描いた作品として愛される。 人間の強さ、弱さ、そして希望を描いた作品。 これらの詩は、古代ギリシャの人々の思想や価値観を反映しています。 神々、英雄、そして人間たちの物語を通して、人生の様々な側面を描いています。 現代でも読み継がれるこれらの詩は、私たちに深い洞察を与えてくれるでしょう。 参考資料 ギリシャ神話 プロメテウス ヘラクレス オルフェウス パンドラ オデュッセウス イリアス オデュッセイア 海精:ネーレーイス/ネーレーイデス(複数) Nereis, Nereides 水精:ナーイアス/ナーイアデス(複数) Naias, Naiades[1] 木精:ドリュアス/ドリュアデス(複数) Dryas, Dryades[1] 山精:オレイアス/オレイアデス(複数) Oread, Oreades 森精:アルセイス/アルセイデス(複数) Alseid, Alseides 谷精:ナパイアー/ナパイアイ(複数) Napaea, Napaeae[1] 冥精:ランパス/ランパデス(複数) Lampas, Lampades

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...