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誕生日のプレゼント
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「いやだー、どうして司さんに上げちゃうの」
二人でスカイプで押し花の作り方を一緒に調べて、
押し花キッドなるものが売っているらしいこととか
楽しいネットサーフィンの会話だったのに。
「お誕生日に、普段使える押し花のしおりが欲しいの」
素直におねだりしたのに、
「そうだな、普段使えるやつか」
確かに達也さん、貴方はそう答えたのに……。
そんないやな夢で目覚めた日は、
ただの夢なのに達也さんにどう接したらいいのかわからなかった。
だって、ありえそうなことだったから。
5月20日はみるくのお誕生日。
去年は、スカイプでお祝いをしてもらって、
「来年は、一緒にライラック祭りに行こうね」
って約束した。
ところが、楽しみにしていたライラック祭りの前に
新型の感染症で、おお騒ぎになって
急遽とりやめとなった。
押し花の栞は、以前にも2枚贈ってもらっている。
でも、達也さんが色落ちしない押し花の作り方を
聞いてきたから、思い切っておねだりしてみた。
誕生日をとっても楽しみにしていた。
以前のものは、短歌がしたためてあって
面にも裏にも素敵な押し花が施してあり、
普段使うにはもったいないと思ってしまった。
みるく宝物だったのだ。
たしかに、みるくの誕生日には、
いろんな方からのお祝いがたくさん届く。
薔薇の花束も何人もの人からなので
花瓶には入りきらず、バケツをいくつも用意するほどだった。
リーガースベコニアの鉢やアジサイの鉢が既にいくつも届いていた。
でも、みるくが欲しいのは達也さんのプレゼント。
いつも、手作りを送ってくれる。
卵の香いっぱいのプリンだったり、
その気持ちがとても嬉しかった。
世界でたった一つの贈り物。
愛されて大切にされているって
心から感じられるとっても素敵なにこにこできちゃうプレゼント。
それが、大好きな達也さんからの贈り物だった。
どうして、変な夢を見たんだろう。
みるくの予感は奇妙にいつも当たる。
もしも、もしもだよ。
司さんに送る押し花の作り方を
二人で調べたとしたらこんなむごいことはないよね。
そんなことをする人じゃないよね。
ただの夢でありますように。
みるくの思いすごしでありますように。
毎日スカイプできる
お話できる
愛してもらえる
大切にしてもらえる
二人で小説書いてる
歌を歌ってもらえる
びっくりするくらい
病弱だけど
必死で戦ってる
あなたが大好き
ミントのように
ほっといても
勝手にはびこる
植物じゃなくて
薔薇のように
繊細で手がかかる
生物なのね
あなたが愛おしいハートマーク️ pic.twitter.com/mcgaGzDivD
達也さんはきっと
みるくの誕生日忘れてる
メールもラインも
バースデイプレゼント
おねだりしたけど
読んでない?
気にも留めてない?
しょぼーん
押し花キッドの
話までしたのに
作った押し花
司さんに送ってたりして
って妄想膨らませてる
信じないとね
明日が楽しみ
わくわく
疑ってごめんなさい
明日が楽しみ
大丈夫
信じるの
ただの妄想だよね?
達也さん
空も一緒に泣いている
ぴちゃぴちゃと音を立てる
雨だれは喜びと期待で膨らんでいる
お湯を入れるだけのコーンポタージュも
達也さんから送ってきた
北海道の生クリームを入れると
至福の時を連れてくる
「そうよね」
愛してない人に何度も
色んなものを送ったりしない。
「まったりと信じろ」
達也さん、あなたがいつもの
言葉が何度も何度も
頭の中で鳴り響く
愛することは信じること
貴方のような文章をいつか書けるようになりたい。
小さな薔薇やなでしこが咲き始めました。
宿根草は強いですね。
こぼれ種や多年草から芽吹いて
あれよあれよと大きく成長していくのも
生命の息吹を感じることが出来て
すごく嬉しくなる。
注意欠陥障害で観察力がないから、
達也さんのような文章を書くには
至難の業だと思うけど、
二つの目でしっかり見て、
二つの耳でよーく聞いて、
二つの鼻の穴でよーく嗅いで
唇と舌でよーく味わえたらいいな~
観察力が育ちますように。
降りしきる雨は、
暗い夜をさえぎるように
斜めに吹き込んでいる
相変わらず
かわいいな
そう言ってくれる
あなたがすき
一番時間をとってるんだぞ
そう言ってくれる
あなたが好き
優しく頭をなでてくれる
あなたが好き
自分が好きな
アニメを
みてみてという
あなたがすき
愛はいつも
形や色を変えて
そばにある
こんな色じゃいやだと
わがまま言うのは
いつもわたし https://pic.twitter.com/aNrwmSQJPO
二人でスカイプで押し花の作り方を一緒に調べて、
押し花キッドなるものが売っているらしいこととか
楽しいネットサーフィンの会話だったのに。
「お誕生日に、普段使える押し花のしおりが欲しいの」
素直におねだりしたのに、
「そうだな、普段使えるやつか」
確かに達也さん、貴方はそう答えたのに……。
そんないやな夢で目覚めた日は、
ただの夢なのに達也さんにどう接したらいいのかわからなかった。
だって、ありえそうなことだったから。
5月20日はみるくのお誕生日。
去年は、スカイプでお祝いをしてもらって、
「来年は、一緒にライラック祭りに行こうね」
って約束した。
ところが、楽しみにしていたライラック祭りの前に
新型の感染症で、おお騒ぎになって
急遽とりやめとなった。
押し花の栞は、以前にも2枚贈ってもらっている。
でも、達也さんが色落ちしない押し花の作り方を
聞いてきたから、思い切っておねだりしてみた。
誕生日をとっても楽しみにしていた。
以前のものは、短歌がしたためてあって
面にも裏にも素敵な押し花が施してあり、
普段使うにはもったいないと思ってしまった。
みるく宝物だったのだ。
たしかに、みるくの誕生日には、
いろんな方からのお祝いがたくさん届く。
薔薇の花束も何人もの人からなので
花瓶には入りきらず、バケツをいくつも用意するほどだった。
リーガースベコニアの鉢やアジサイの鉢が既にいくつも届いていた。
でも、みるくが欲しいのは達也さんのプレゼント。
いつも、手作りを送ってくれる。
卵の香いっぱいのプリンだったり、
その気持ちがとても嬉しかった。
世界でたった一つの贈り物。
愛されて大切にされているって
心から感じられるとっても素敵なにこにこできちゃうプレゼント。
それが、大好きな達也さんからの贈り物だった。
どうして、変な夢を見たんだろう。
みるくの予感は奇妙にいつも当たる。
もしも、もしもだよ。
司さんに送る押し花の作り方を
二人で調べたとしたらこんなむごいことはないよね。
そんなことをする人じゃないよね。
ただの夢でありますように。
みるくの思いすごしでありますように。
毎日スカイプできる
お話できる
愛してもらえる
大切にしてもらえる
二人で小説書いてる
歌を歌ってもらえる
びっくりするくらい
病弱だけど
必死で戦ってる
あなたが大好き
ミントのように
ほっといても
勝手にはびこる
植物じゃなくて
薔薇のように
繊細で手がかかる
生物なのね
あなたが愛おしいハートマーク️ pic.twitter.com/mcgaGzDivD
達也さんはきっと
みるくの誕生日忘れてる
メールもラインも
バースデイプレゼント
おねだりしたけど
読んでない?
気にも留めてない?
しょぼーん
押し花キッドの
話までしたのに
作った押し花
司さんに送ってたりして
って妄想膨らませてる
信じないとね
明日が楽しみ
わくわく
疑ってごめんなさい
明日が楽しみ
大丈夫
信じるの
ただの妄想だよね?
達也さん
空も一緒に泣いている
ぴちゃぴちゃと音を立てる
雨だれは喜びと期待で膨らんでいる
お湯を入れるだけのコーンポタージュも
達也さんから送ってきた
北海道の生クリームを入れると
至福の時を連れてくる
「そうよね」
愛してない人に何度も
色んなものを送ったりしない。
「まったりと信じろ」
達也さん、あなたがいつもの
言葉が何度も何度も
頭の中で鳴り響く
愛することは信じること
貴方のような文章をいつか書けるようになりたい。
小さな薔薇やなでしこが咲き始めました。
宿根草は強いですね。
こぼれ種や多年草から芽吹いて
あれよあれよと大きく成長していくのも
生命の息吹を感じることが出来て
すごく嬉しくなる。
注意欠陥障害で観察力がないから、
達也さんのような文章を書くには
至難の業だと思うけど、
二つの目でしっかり見て、
二つの耳でよーく聞いて、
二つの鼻の穴でよーく嗅いで
唇と舌でよーく味わえたらいいな~
観察力が育ちますように。
降りしきる雨は、
暗い夜をさえぎるように
斜めに吹き込んでいる
相変わらず
かわいいな
そう言ってくれる
あなたがすき
一番時間をとってるんだぞ
そう言ってくれる
あなたが好き
優しく頭をなでてくれる
あなたが好き
自分が好きな
アニメを
みてみてという
あなたがすき
愛はいつも
形や色を変えて
そばにある
こんな色じゃいやだと
わがまま言うのは
いつもわたし https://pic.twitter.com/aNrwmSQJPO
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