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婚約破棄 皐月
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「これにしたい、これに決める」
「どらどら」
「ね、素敵でしょう」
「うーん、イメージじゃないな」
「……」
かぐや姫結納で、家具屋悲鳴。
監査の途中で菅、佐野とチュウ
チューしない、けどこの恋に、中止ない
「シャクヤクエキス」と「釈、やくへkiss」
『チュー違法』を知らせる注意報
注意報によると、チュウ違法
ONE NIGHT LOVEが終わんないトラブル。
別彼の役に矢部、疲れ
千華居ますから、浮気しないと誓います。
空は、雲ひとつない五月晴れだというのに、
このお部屋は、不穏な空気で包まれていく。
大きな観葉植物、モンステラが
光と影を織り成していく。
鏡に映る私の顔も少しずつ曇りを増していく。
さっきから、ずっとこの繰り返し、
何を選んでも反対される。
本当はとっても楽しい時間のはずなのに、
だって女の子って小さいときから、
「大きくなったら、お嫁さんになるの」
って、一つの人生の目的だったりするでしょう。
純白のまたは淡いピンクのベールの長さもお金と相談しながら、
一つ一つ選んでいく。
ブーケも、ウエディングケーキもフラワーガールもライスシャワーも。……。
人見 淳 30歳。会社員。
岸田 恵理 23歳。看護師。
二人は、結婚式の衣装を選んでいた。
五月晴れのように、スカッと爽やかに合意できないものなのかしら。
彼が清純そうなものが好きなのかと配慮して選らばだめだという。
ならば、かわいいのは?
それも違うという。
これでもずいぶん、あなたに歩みよってるつもりなんだけどな。
「ねー、どれなら納得してもらえるの」
「うーん、これかな」
一番、ドレスの中で着たくないものの1番目。
「……」
「どうせ、俺が金だすんだからさ」
確かに、一番高価なドレスだった。
こいつ、最低。
挙句に試着中にずっと、ラインをしてる。
ひたすら自分の意見をごり押し。
「あああああ。もう」
その後、何度、試着してもだめの繰り返し。
いい加減疲れてきた。
「歩み寄るとかないの?」
「お前は俺の言うことを聞いてればいいんだ」
亭主関白を気取りたいのか?
「結婚は二人でするものでしょう」
「だから、なに」
食う清めない人。なんだこの変換は。
空気読めない人。
「わたしだって、働くんだから」
「結婚したら、仕事はやめてもらうよ」
「え、そんなの聞いてないわ」
「なら、今聞いただろう。結婚したら、家にいてくれ」
「……」
「あと、1週間に一回、俺の実家に行って祖母の介護してくれ」
「それもはじめて聞くわ」
「そのために、君を選んだんだから」
「え?」
「看護師なら、祖母の介護、行くいくは、俺の親の介護
できるだろう」
「わたしを選んだのは、介護をさせるためなの?」
「ああ、2.3年後には、同居するつもりだからさ」
「はー?」
「当たり前じゃないか、俺、長男だし」
「同居はしないって」
「それは、餌だよ。釣り」
「釣れた魚には餌をやらない?」
「まあ、死なない程度には」
「愛してないの?」
「愛してるじゃ生活できないんだよ。子供じゃあるまいし」
「ひどい」
最近、彼はわたしの同僚の看護師となんだか仲がいいんです。
噂では、一緒に楽しそうに食事していたとか、耳に入ってきます。
「今の冗談だよね」
「いや、本気だけど」
ラインがなり、彼は少しむこうに行くと、
楽しそうに返事を返している。
「もう、婚約破棄します」
と、わたし。
おこです。
ぶちきれましたわー。
わたくし、あなたのお母様を介護するために
結婚するんじゃないのに。
人を家政婦か老人介護のヘルパーさんと間違えてる?
「はい、了解です」
え?
その言葉を待ってましたとばかりに彼はにこりと笑った。
「じゃあな、ありがとな」
その一週間後、彼はわたしの同僚の看護師と仲良く
デートしていたという話を聴きました。
五月晴れの爽やかな空の下。
きらきらと光る太陽の下、
彼が婚約ハッカーだと知りました。
すべてを与えてしまった私が悪いのかしら。
あいつのたべくさしのディナー、誰か食べてくれるのかしら。
「どらどら」
「ね、素敵でしょう」
「うーん、イメージじゃないな」
「……」
かぐや姫結納で、家具屋悲鳴。
監査の途中で菅、佐野とチュウ
チューしない、けどこの恋に、中止ない
「シャクヤクエキス」と「釈、やくへkiss」
『チュー違法』を知らせる注意報
注意報によると、チュウ違法
ONE NIGHT LOVEが終わんないトラブル。
別彼の役に矢部、疲れ
千華居ますから、浮気しないと誓います。
空は、雲ひとつない五月晴れだというのに、
このお部屋は、不穏な空気で包まれていく。
大きな観葉植物、モンステラが
光と影を織り成していく。
鏡に映る私の顔も少しずつ曇りを増していく。
さっきから、ずっとこの繰り返し、
何を選んでも反対される。
本当はとっても楽しい時間のはずなのに、
だって女の子って小さいときから、
「大きくなったら、お嫁さんになるの」
って、一つの人生の目的だったりするでしょう。
純白のまたは淡いピンクのベールの長さもお金と相談しながら、
一つ一つ選んでいく。
ブーケも、ウエディングケーキもフラワーガールもライスシャワーも。……。
人見 淳 30歳。会社員。
岸田 恵理 23歳。看護師。
二人は、結婚式の衣装を選んでいた。
五月晴れのように、スカッと爽やかに合意できないものなのかしら。
彼が清純そうなものが好きなのかと配慮して選らばだめだという。
ならば、かわいいのは?
それも違うという。
これでもずいぶん、あなたに歩みよってるつもりなんだけどな。
「ねー、どれなら納得してもらえるの」
「うーん、これかな」
一番、ドレスの中で着たくないものの1番目。
「……」
「どうせ、俺が金だすんだからさ」
確かに、一番高価なドレスだった。
こいつ、最低。
挙句に試着中にずっと、ラインをしてる。
ひたすら自分の意見をごり押し。
「あああああ。もう」
その後、何度、試着してもだめの繰り返し。
いい加減疲れてきた。
「歩み寄るとかないの?」
「お前は俺の言うことを聞いてればいいんだ」
亭主関白を気取りたいのか?
「結婚は二人でするものでしょう」
「だから、なに」
食う清めない人。なんだこの変換は。
空気読めない人。
「わたしだって、働くんだから」
「結婚したら、仕事はやめてもらうよ」
「え、そんなの聞いてないわ」
「なら、今聞いただろう。結婚したら、家にいてくれ」
「……」
「あと、1週間に一回、俺の実家に行って祖母の介護してくれ」
「それもはじめて聞くわ」
「そのために、君を選んだんだから」
「え?」
「看護師なら、祖母の介護、行くいくは、俺の親の介護
できるだろう」
「わたしを選んだのは、介護をさせるためなの?」
「ああ、2.3年後には、同居するつもりだからさ」
「はー?」
「当たり前じゃないか、俺、長男だし」
「同居はしないって」
「それは、餌だよ。釣り」
「釣れた魚には餌をやらない?」
「まあ、死なない程度には」
「愛してないの?」
「愛してるじゃ生活できないんだよ。子供じゃあるまいし」
「ひどい」
最近、彼はわたしの同僚の看護師となんだか仲がいいんです。
噂では、一緒に楽しそうに食事していたとか、耳に入ってきます。
「今の冗談だよね」
「いや、本気だけど」
ラインがなり、彼は少しむこうに行くと、
楽しそうに返事を返している。
「もう、婚約破棄します」
と、わたし。
おこです。
ぶちきれましたわー。
わたくし、あなたのお母様を介護するために
結婚するんじゃないのに。
人を家政婦か老人介護のヘルパーさんと間違えてる?
「はい、了解です」
え?
その言葉を待ってましたとばかりに彼はにこりと笑った。
「じゃあな、ありがとな」
その一週間後、彼はわたしの同僚の看護師と仲良く
デートしていたという話を聴きました。
五月晴れの爽やかな空の下。
きらきらと光る太陽の下、
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