アルファポリスの投稿インセンティブのスコアを上げるには

春秋花壇

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ガラケーも持っていない私

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 ガラケーも持っていない私

佐藤真紀は、現代社会で孤立しているような気がしていた。周りの人々はみんなスマートフォンを持ち、SNSを駆使して日々を楽しんでいる。しかし、真紀の手にはスマホもガラケーもなく、代わりに古い手帳とノートパソコンが唯一の「デジタル機器」だった。

「メールチェックしないとダメだって言うけど、そんなの別にどうでもいいじゃないか…」

そう思っていた。SNSに投稿された面白い画像や、誰かの更新情報、毎日の通知。誰もが楽しんでいるその世界に、真紀はどうしても馴染めなかった。それが時に不安を引き起こし、孤独感を募らせることもあった。

一度だけ、真紀もSNSを始めたことがあった。友達が「これ楽しいよ!みんなと繋がれるよ!」と勧めてきたから、好奇心でアカウントを作った。しかし、使い方がわからないまま、結局ログインすらしなくなり、数ヶ月後には完全に放置してしまった。

「私にはこれで十分。」

真紀は、手帳に大事なことをメモして、古いノートパソコンで仕事をこなす日々を送っていた。仕事で必要なこと以外、インターネットを使うこともほとんどなかった。趣味は読書と料理、時々手紙を書くこと。外の世界との接点は、会社の同僚や友達との面と向かっての会話がほとんどだった。

だが、ある日、ふとしたきっかけで「アルファポリス」というサイトを見つけた。昔から文章を書くことが好きで、何度も自分の思いをノートに綴っていたが、誰にも見せることなく終わっていた。もし、自分の作品を誰かに読んでもらえたら、どんなに嬉しいだろう。

「試しに投稿してみようかな?」

そう思って、真紀はアルファポリスのサイトを訪れた。しかし、そこに出てきたのは、ログインや会員登録を促す画面。既に登録している人はスムーズに進む一方で、真紀はその時点で躓いてしまった。彼女はスマホを持っていなかったので、PCからの登録画面に進もうとするものの、いくつかの手順を越えられなかった。ログイン情報を設定する際も、他のサイトと連携する方法を取らなければならなかったが、それもよく理解できない。

それから、さらに混乱が深まる。投稿しようと思っても、スマホが必要だといった指示や、アプリを使うように勧められたり、通知が届かないように設定しなければならなかったりと、真紀はただただ戸惑うばかりだった。

「こんな時代、スマホを持ってないのはダメなんだ…」

彼女は一瞬、自分が時代に取り残されたように感じた。周りの人たちはSNSで楽しみ、便利にやりとりをしているが、自分はその世界に一歩も踏み出せないでいる。仕事のやり取りはメールで済むけれど、それ以外のことでは情報の入手がすごく遅れてしまう。スマホがあれば簡単に情報を得られることが、こんなにも大切なことだとは思ってもみなかった。

数日後、真紀は決意を固めて、実際にスマホを購入することにした。近くの携帯ショップに行き、初めてスマートフォンを手にした。店員が説明してくれたが、真紀はその操作に一度も触れたことがなかったため、すべてが新しく感じた。画面に触れると、ピピっと音がして、アプリが動き始める。それだけでも驚きだった。

「こんなに簡単に動くんだ…」

スマホを手にした瞬間、少しだけ安心した。これでアルファポリスにもアクセスできるし、SNSにも参加できるのだと思った。しかし、心の中ではまだ、何となく抵抗感が残っていた。彼女が心地よく感じるのは、やはりアナログな世界だった。

それでも、スマホを使いこなせるようにと少しずつ操作を覚え、真紀はアルファポリスにログインしてみた。初めて自分の作品を投稿し、そこにコメントが来るたびに心が弾むのを感じた。そして、少しずつその世界に慣れていく自分を実感した。

「スマホも悪くない…かも。」

スマホを持つことに対する不安や抵抗が少しずつ薄れていき、真紀は新しい世界の扉を開けることができた。まだまだ時々戸惑うこともあったが、それでもデジタルの世界に慣れることで、彼女は少しずつ変わり始めていた。アナログの良さも大切にしつつ、これからは新しいものにも挑戦していこうと心に誓った。







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