アルファポリスの投稿インセンティブのスコアを上げるには

どんどん目標からかけ離れていく

「どんどん目標からかけ離れていく」

アルファポリスに投稿してからというもの、毎日が少しずつ忙しく、でも充実しているように感じていた。読者からの反応、コメント、そしてスコアの増減。それらが日々、私の心にさざ波のように影響を与えていった。

今日は特に嬉しいニュースがあった。投稿インセンティブのスコアが獲得できたことだ。それを聞いた瞬間、私は思わず笑顔をこぼした。何かの結果が自分に返ってくる瞬間がこんなにも嬉しいとは、実感するたびに驚く。

でも、少し複雑な気持ちもあった。喜びと同時に、目標設定が遠くに感じられる瞬間が訪れていたからだ。スコアを獲得したことに対する嬉しさももちろんある。でも、次の目標に向かって歩みを進めるたびに、気づけばその目標がどんどん遠くなるように感じる。

「まだまだ、足りない」と感じることが増えていく。目の前にはもっと高い壁があって、その壁を越えるたびに次の壁が待っているのだ。どんなに努力しても、その先に待っている目標が、次々と押し寄せてくる気がして、時々そのスピードについていけなくなる。

「うん、でもこれが楽しいんだよね」

私は自分にそう言い聞かせながら、パソコンの前に座っていた。コメントを読むと、いくつかの読者から「続きを待っています！」というメッセージが届いていた。その言葉に、また少し励まされる。

でも、それでも私は目標の達成に焦っている自分がいる。それは、多分、他の作家たちと自分を比べてしまっているからだろう。誰かが上手くいっていると、自分もそのペースに追いつこうと焦る。それがちょっと苦しい。

「このままでいいのか？」

その疑問が頭をよぎる。でも、それを考えていても何も変わらないのだ。だからこそ、私は少しだけ深呼吸をした。そして、再び作品に向かうことにした。

読者との交流が、少しずつ自分のモチベーションになってきた。コメントを返すことで、次第に私も作品の世界にどっぷりと浸かっていく。嬉しいことに、私の小さな世界にも少しずつ読者が集まり始めている。私の小説に対する期待が、どんどん大きくなっていることを感じる。

「次はもっと面白い話を書こう」

そう心に決めて、私はまたキーボードを打ち始めた。目の前にある目標がどんどん遠くなっていくことに対して、少しの不安と、少しの楽しさを感じながら、私は次の一歩を踏み出す。目標に近づいていくために、私は少しずつ確実に進んでいく。

「これからも、頑張らなきゃな」

そう呟きながら、私はまた作品を書き続けた。目標が遠く感じても、焦らずに一歩ずつ進む。それが大切だと、少しずつ気づいてきた。