アルファポリスの投稿インセンティブのスコアを上げるには

目指すは頂点

「目指すは頂点」

私の作品がアルファポリスでスコア15点を獲得したのは、あの冷たい秋の朝だった。パソコンを開いた瞬間、目に飛び込んできた15という数字に心が踊った。読者からの評価が、数字となって表れる瞬間はどこか特別な喜びがあった。

「15点か……ようやくここまで来た。」

コーヒーを飲みながら、画面に映るスコアをじっと見つめた。思えば、長い道のりだった。最初に投稿したとき、読者は一人もいなかったし、コメントもつかなかった。自分の文章に何か価値があるのか、そう考えることすら不安だった。

だが、書き続けるうちに少しずつ読者がつきはじめ、コメントも増えてきた。「主人公が好き」「次の話も楽しみです」といったシンプルな言葉が、どれほど嬉しかったか。そしてその感想をもとに、キャラクターの感情を深掘りしたり、展開を調整したりすることもあった。徐々に、自分の作品が少しずつ「育っている」感覚が芽生えていった。

私はこの15点という数字が、単なる評価以上のものだと思っていた。それは、読者とのつながりであり、作品に込めた情熱の証だったのだ。もちろん、このスコアがさらに上がることを目指していたが、今はただ、この瞬間を噛み締めたかった。

「次の更新は、どうしようかな。」

考えにふけりながらも、新しいストーリーのアイディアが浮かんでくる。どこか憂いを帯びた主人公の独白や、夢を追い続ける姿を描きたいと思った。それは、まるで私自身の物語でもあるようだった。スコアが上がっていくごとに、自分もまた成長しているのだと感じられたからだ。

夜が更ける頃、パソコンの前で私は一心不乱に文字を打ち込んでいた。物語の中で、主人公は再び新たな挑戦に挑んでいた。そして彼もまた、評価やスコアに一喜一憂しながら、自分の夢を追い続けていた。

画面には「2000文字」という表示が出た。私は一度手を止め、目を閉じて深呼吸をした。

「これで、きっとまた一歩、夢に近づいたはずだ。」

エンターキーを押し、作品が投稿されると、私の中でまた次の目標が生まれた。次は20点、そしてその先の書籍化を目指して——。