彼岸花が咲く島

彼岸花が咲く島

彼岸花

燃ゆるごとく咲き誇る
赤き花は秋の道
儚き命を映すように
静かに揺れし彼岸の花

黄昏の風に乗り
遠くからの声が聞こえる
あの世とこの世の狭間にて
逢いたき人は今どこに

足元の影は長く伸び
踏みしめる道に花が咲く
別れも出逢いも刻みながら
彼岸の岸にて咲き続ける

命短しその色は
永遠(とわ)を夢みて空に溶け
想い出たちを抱きしめて
彼岸花はただ咲きゆく









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