徒然草

春秋花壇

文字の大きさ
上 下
152 / 250

徒然草 第百四十八段

しおりを挟む
徒然草 第百四十八段

原文:
「四十以後の人、身に灸きうを加へて、三里を焼かざれば、上気じやうきの事あり。必ず灸すべし。」

現代語訳:
「四十歳を過ぎた人は、身体に灸を据えた後、足の裏を焼かないと、逆上することがある。必ず足の裏の特定の場所を焼くべきだ。」

ポイント
灸(きゅう)の使用:四十歳を過ぎた人々が、灸を使用して身体の不調を改善しようとする慣習が示されています。灸は古来からの東洋医学における治療法の一つで、身体のエネルギーの流れを整え、健康を促進するために用いられました。

足の裏の灸法:この文において、足の裏に灸を据えることが重要視されています。特に「三里(さんり)」と呼ばれる特定の場所に灸を据えることが強調されています。これは、身体のバランスを整えるために特定のツボを刺激することで、健康を促進するという古代の信念に基づくものです。

逆上(ぎゃくじょう):足の裏を灸で焼かない場合、逆上する可能性があると述べられています。逆上は、身体のエネルギーが乱れ、不調や病気を引き起こすことを指します。この文は、灸法の適切な実践が健康を保つために重要であることを強調しています。

年齢による注意点:四十歳を過ぎた人々が特に足の裏の灸法に気をつける必要があると述べられています。この文は、年齢が健康に及ぼす影響を考慮した治療法の重要性を示しています。

これらのポイントから、この段落は古代の医療と健康習慣に関する洞察を提供しています。

解説:
この段落では、四十歳を過ぎた人が灸を据えた後に足の裏を焼かないと逆上する可能性があることが述べられています。当時の医療や健康法では、身体のバランスを整えるために灸を据えたり、足の裏を焼いたりすることが一般的であったようです。この段落では、特に足の裏の特定の場所を焼くことが重要であると強調されています。





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

駆け落ちの果てに

認認家族
現代文学
親兄弟に反対されても貫いた愛。 けれど、それは簡単なことではなかった……。 嫁姑の確執を知っておきながら嫁も姑も取れないマザコン男。 救いの無い話です。 バッドエンドです。 ざまぁもありません。

微熱の午後 l’aprés-midi(ラプレミディ)

犬束
現代文学
 夢見心地にさせるきらびやかな世界、優しくリードしてくれる年上の男性。最初から別れの定められた、遊びの恋のはずだった…。  夏の終わり。大学生になってはじめての長期休暇の後半をもてあます葉《よう》のもとに知らせが届く。  “大祖父の残した洋館に、映画の撮影クルーがやって来た”  好奇心に駆られて訪れたそこで、葉は十歳年上の脚本家、田坂佳思《けいし》から、ここに軟禁されているあいだ、恋人になって幸福な気分で過ごさないか、と提案される。  《第11回BL小説大賞にエントリーしています。》☜ 10月15日にキャンセルしました。  読んでいただけるだけでも、エールを送って下さるなら尚のこと、お腹をさらして喜びます🐕🐾

【第1部完結!】『突撃!門工サバゲー部2024!~ウクライナを救った6人のミリオタの物語 Part1国内大会編~』

あらお☆ひろ
現代文学
赤井翼先生が公開した「突撃!東大阪産業大学ヒーロー部!」の向こうを張って 『突撃!門工サバゲー部2024!~ウクライナを救った6人のミリオタの物語~』 公開します! ロシア、ウクライナ戦を止めた6人の高校生の話です。 赤井翼先生のプロット&チャプター作品です。 廃部寸前の門真工科高校サバイバルゲーム部に入部した8代目「イタコ」を運命づけられている「三菱零」ちゃん(15歳)が5人の先輩たちと全国大会に出場し、決勝を前にして「ロシア軍 傭兵」としてウクライナ戦線に送り込まれてしまう話です。 「イタコ体質」の零ちゃんを中心に、レジェンド軍人の霊が次々出てきて門工サバゲー部を応援します! 「ミリオタ」でなくても全然読める「ゆるーい」青春小説ですので「ゆるーく」お付き合いください! 作品(パート2のウクライナ戦場編)のエンディングで描いたように「早くウクライナに平和が訪れること」を祈って公開させていただきます。 (。-人-。) 合掌!

生まれきたる者 ~要らない赤ちゃん引き取ります~

京衛武百十
現代文学
『要らない赤ちゃん引き取ります』 そう記された怪しいサイトを真に受ける人間は、普通はいないだろう。けれど、そんな怪しさしかないサイトすら頼らずにいられない人間はいる。 そして今日も一人、そこに記された電話番号をダイヤルする者がいたのだった。 なろうの方で連載していたものを、こちらにも掲載することにしました。 筆者注:筆者自身も子を持つ親として自らを戒める為に書いているというのもありますので、親や大人にとっては非常に耳の痛い部分もあると思います。ご注意ください。

歌物語

天地之詞
現代文学
様々のことに際して詠める歌を纏めたるものに侍り。願はくば縦書きにて読み給ひたう侍り。感想を給はるればこれに勝る僥倖は有らずと侍り。御気に入り登録し給はるれば欣(よろこ)び侍らむ。俳句短歌を問はず気紛れに書きて侍り。なほ歴史的假名遣にて執筆し侍り。 宜しくばツヰッターをフォローし給へ https://twitter.com/intent/follow?screen_name=ametutinokotoba

ギリシャ神話

春秋花壇
現代文学
ギリシャ神話 プロメテウス 火を盗んで人類に与えたティタン、プロメテウス。 神々の怒りを買って、永遠の苦難に囚われる。 だが、彼の反抗は、人間の自由への讃歌として響き続ける。 ヘラクレス 十二の難行に挑んだ英雄、ヘラクレス。 強大な力と不屈の精神で、困難を乗り越えていく。 彼の勇姿は、人々に希望と勇気を与える。 オルフェウス 美しい歌声で人々を魅了した音楽家、オルフェウス。 愛する妻を冥界から連れ戻そうと試みる。 彼の切ない恋物語は、永遠に語り継がれる。 パンドラの箱 好奇心に負けて禁断の箱を開けてしまったパンドラ。 世界に災厄を解き放ってしまう。 彼女の物語は、人間の愚かさと弱さを教えてくれる。 オデュッセウス 十年間にも及ぶ流浪の旅を続ける英雄、オデュッセウス。 様々な困難に立ち向かいながらも、故郷への帰還を目指す。 彼の冒険は、人生の旅路を象徴している。 イリアス トロイア戦争を題材とした叙事詩。 英雄たちの戦いを壮大なスケールで描き出す。 戦争の悲惨さ、人間の業を描いた作品として名高い。 オデュッセイア オデュッセウスの帰還を題材とした叙事詩。 冒険、愛、家族の絆を描いた作品として愛される。 人間の強さ、弱さ、そして希望を描いた作品。 これらの詩は、古代ギリシャの人々の思想や価値観を反映しています。 神々、英雄、そして人間たちの物語を通して、人生の様々な側面を描いています。 現代でも読み継がれるこれらの詩は、私たちに深い洞察を与えてくれるでしょう。 参考資料 ギリシャ神話 プロメテウス ヘラクレス オルフェウス パンドラ オデュッセウス イリアス オデュッセイア 海精:ネーレーイス/ネーレーイデス(複数) Nereis, Nereides 水精:ナーイアス/ナーイアデス(複数) Naias, Naiades[1] 木精:ドリュアス/ドリュアデス(複数) Dryas, Dryades[1] 山精:オレイアス/オレイアデス(複数) Oread, Oreades 森精:アルセイス/アルセイデス(複数) Alseid, Alseides 谷精:ナパイアー/ナパイアイ(複数) Napaea, Napaeae[1] 冥精:ランパス/ランパデス(複数) Lampas, Lampades

忘れられた手紙

空道さくら
現代文学
この物語は、成長と挑戦の物語です。自分自身と向き合い、周囲の人々との関係を築き上げていく過程を描いています。初めての経験に戸惑い、失敗を重ねながらも、手紙に込められた過去の声に励まされ、次第に自信を持ち始める結衣。彼女の奮闘と成長の姿勢は、誰しもが感じる不安や挫折を乗り越える力を思い起こさせてくれます。

「繊細さんの日々のこと」

黒子猫
エッセイ・ノンフィクション
「繊細さん」の私が、日常で感じたことなどを綴ります。 ちなみに私は内向型HSPです✨

処理中です...