徒然草

春秋花壇

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徒然草 第十二段

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徒然草 第十二段
原文

世の中は夢のごとく、浮き沈みのあるものなり。栄枯盛衰は定めなきこと、古人も多く言えり。されば、この世に心を置き、楽しみをのみ求め暮らさんは、まことにあさましきことなり。

現代語訳

世の中は夢のように、浮き沈みのあるものです。栄枯盛衰は定めがないことは、古人も多く言っています。ですから、この世に心を置き、楽しみをのみ求め暮らしていくことは、まことに愚かなことなのです。

解釈

この段落では、世の中は夢のように儚く、栄枯盛衰は定めがないものであると説かれています。そして、このような世の中において、この世に心を置き、楽しみをのみ求め暮らすことは愚かなことであると述べられています。

この段落は、無常観に基づいた人生観を表現しています。無常観とは、この世のすべてのものは永遠ではなく、常に変化していくものであるという考え方です。この段落では、無常観に基づいて、人生における楽しみの捉え方を示唆しています。

無常観に基づくと、人生における楽しみは、一時的なものであり、永遠に続くものではありません。しかし、だからといって、楽しみを求めることを否定するわけではありません。むしろ、一時的なものであるからこそ、楽しみを大切にすべきであると考えることができます。

この段落は、私たちに、人生における楽しみの捉え方を改めて考えさせてくれる内容となっています。

関連する段落

第十四段:無常観に基づいた人生の生き方を説く
第十七段:この世の楽しみは、永遠ではないことを理解する
第百九十三段:無常観に基づいて、死を恐れない生き方を示唆する
参考資料

徒然草全文:https://yozora.main.jp/cgi-bin/inp/sagyo.cgi?p=002238
徒然草現代語訳:https://shikinobi.com/kenkou
徒然草解説:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%92%E7%84%B6%E8%8D%89
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