生きる

春秋花壇

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果てしない道

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果てしない道

目の前にアスファルトの果てしない帯が、地平線に向かって消えていく。何時間も運転し続けている。エンジン単調な唸りだけが、私の旅の仲間だ。風景は木々、畑、そして時折現れる小さな町々のぼやけた映像に過ぎない。それぞれの町は、再び広い道路に戻る前に、一瞬の生活の垣間を見るだけだ。

私は特にどこへ向かうでもなく、ただ運転のために運転している。最近、落ち着かない気持ちと、払拭できない不安を抱えていた。どこかへ逃げ出し、頭を整理して、客観的な視点を見つける必要があった。

いつまでこの旅を続けるのか、どこで終わるのかは分からない。ただ一日を一日を過ごし、オープンの道の自由を満喫しているだけだ。

車を運転しながら、私は自分の人生について考えた。私には良い仕事、素敵な家、そして愛する家族がいる。しかし、何かが足りないような気がした。私はただ形式的な生活を送っているだけで、本当に生きている気がしなかった。

何を探しているのか分からなかったが、見つけなければならないことは分かっていた。私の人生に意味を与えてくれる何かを見つけなければならなかった。

太陽が沈み始め、風景を温かい光で照らしている。私は車を路肩に寄せ、降りた。深呼吸をし、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込む。視線を野原の上に向ける。

遠くに、山々の麓に小さな町が寄り添っているのが見える。私はそこで一晩過ごすことにした。

小さなモーテルを見つけて一晩チェックインした。通りにあるダイナーで夕食をとり、その後町を散歩した。

この町は静かで平和だった。私の都会生活の喧騒とは対照的だ。街を歩いていると、心が落ち着くのを感じた。

私は公園を見つけ、ベンチに座った。子供たちが遊んでいるのを見たり、人々が通り過ぎるのを眺めたりした。長い間感じていなかった帰属意識を感じた。

私は自分が探していたものを見つけたことを知っていた。自分自身でいられる場所、安心できる場所を見つけたのだ。

この町にいつまで滞在するのかは分からないが、いつかはこの町を離れなければならないことは分かっていた。しかし、私はいつまでもこの町の一部を持ち続けるだろう。それは、自分が自分自身を見つけたときの思い出だ。

翌日、私は車に戻り、旅を続けた。しかし、もうただ運転するだけの旅ではなかった。私は目的を持って、方向性を持って運転していた。

私は自分が世界で自分の居場所を見つけることを知っていた。ただ、走り続けなければならないだけだった。
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