生きる

春よ こい

春よ早く来い、待ち遠しいよ。

歩き始めたみいちゃんが、赤い鼻緒の下駄を履いて、お外に行きたいと待っている。

春よ早く来い、待ち遠しいよ。

おうちの前の桃の木の蕾もみんな膨らんで、早く咲きたいと待っている。

裏庭の雪が解けて、古木の梅の花が咲き始めると

春はいつも駆け足でやってくる。

表のお部屋の障子に春風の揺らめきがちらほら見えるころ、

みいちゃんと弟の鷹穂君が掛け布団を持って行って、もぐらごっこをしていると、

とうちゃまが芹をいっぱい抱えて持ってくる。

小川の残り雪をかき分けて摘んできたんだって。

みいちゃんは、まだ幼くて歩き始めたばかり。赤い鼻緒の下駄を履いて、お外を歩き回ることを楽しみにしています。

桃の木の蕾も、春が来るのを待ちわびています。暖かい陽射しを浴びて、美しい花を咲かせたいと思っています。

春は、新しい命が芽吹く季節です。みいちゃんや桃の木のように、誰もが春の訪れを心待ちにしています。

春が来れば、みいちゃんは外で自由に遊び回ることができます。桃の木は、美しい花を咲かせて、人々の目を楽しませてくれるでしょう。

桃の木の下にはミントが群生していて、

「蛇がいることもあるから気をつけなさい」

って、かあちゃまがいっていた。

春よこい　は～やくこい♪

きょうつけをして歌うんだよ。

上手に歌えると、おばあちゃまが飴玉をひとつくれるの。

「ありがとう」

春は、希望と喜びの季節です。春が来れば、世界はもっと明るく、もっと美しい場所になるでしょう。

この詩は、春の訪れを待ちわびる気持ちを描いた作品です。

作者は、幼い子供や植物の目を通して、春の喜びを表現しています。

この詩を読むと、春の暖かさや生命の息吹を感じることができるでしょう。

春が待ち遠しいあなたに、ぜひ読んでいただきたい作品です。