生きる

適応障害

適応障害は、ストレスの多い出来事や状況に適応できず、心身に症状が現れる病気です。 ストレスの原因となる出来事や状況は、次のようなものが挙げられます。

仕事の異動や昇進
転居
配偶者の死
離婚
病気や怪我
経済的な困窮
自然災害
適応障害の症状は、主に以下の3つに分けられます。

心理的症状
不安
抑うつ
焦燥感
イライラ
集中力・注意力の低下
不眠
食欲の変化
身体的症状
頭痛
めまい
動悸
呼吸困難
胃腸の不調
倦怠感
行動面の症状
無気力
意欲の低下
引きこもり
対人関係のトラブル
適応障害は、ストレスの原因となる出来事や状況がなくなったり、適応できるようになったりすると、症状が改善します。しかし、症状が長引いたり、日常生活に支障をきたしたりする場合は、精神科や心療内科を受診して、治療を受けることが大切です。

適応障害の治療には、薬物療法と心理療法の両方が行われます。薬物療法では、抗不安薬や抗うつ薬などの薬剤が用いられます。心理療法では、認知行動療法や精神療法などが用いられます。

適応障害を予防するには、ストレスの原因となる出来事や状況を避けることが大切です。しかし、避けられないこともあるため、ストレスに対処する方法を知っておくことが大切です。ストレスに対処する方法としては、次のようなものが挙げられます。

十分な睡眠と休息をとる
適度な運動をする
趣味や好きなことに没頭する
信頼できる人に話をする
適応障害は、誰でもかかる可能性のある病気です。ストレスを感じたら、無理をせずに、適切な対処をしましょう。