神・悪魔・人間・罪

免田事件

免田事件について
概要

1948年（昭和23年）12月29日深夜から30日未明にかけて、熊本県人吉市で祈祷師一家4人が殺害された事件です。強盗殺人などの罪に問われた免田栄さん（当時23歳）は、死刑判決を受けましたが、その後再審が開かれ、無罪となりました。死刑囚で初めての再審無罪事件です。

事件の経緯

1948年12月29日深夜、熊本県人吉市の祈祷師宅で一家4人が殺害される。
1949年1月、免田栄さんが逮捕され、起訴。
1950年3月、熊本地裁八代支部で死刑判決。
1951年、福岡高裁、最高裁で控訴・上告棄却。死刑判決確定。
1973年、免田さん、再審請求。
1983年7月15日、熊本地裁八代支部で再審無罪判決。
1983年9月、福岡高裁、再審無罪判決を支持。
1984年1月、最高裁、上告棄却。再審無罪判決確定。
免田さんの冤罪

免田さんは、犯行当時、別の場所でアリバイがありましたが、警察の拷問や脅迫によって自白を強要されました。また、警察は、免田さんに不利な証拠を捏造したり、隠滅したりしました。

再審

免田さんは、6次にわたって再審を請求しました。1983年、熊本地裁八代支部で再審が開かれ、免田さんのアリバイや警察の不正捜査などが明らかに   なり、再審無罪判決が言い渡されました。

この事件の重要性

免田事件は、冤罪事件の恐ろしさを世に知らしめた事件です。また、再審制度の重要性についても改めて認識させてくれました。

参考情報

Wikipedia
NHKアーカイブス
日本弁護士連合会
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