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変人元主人現従者が男娼をやると言い出したら
3(終)
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「どうだった?良かった?」
さんざんヤり倒した後、ベッドにぐったりしている私の横でウキウキとニコラ様が訪ねてきた。
「こんな調子じゃ客から搾り取りすぎますよ。」
何回果てても終わりがない要求に、どっちが客役か分からなくなった程だ。
「君以外にはそうでもないよ。」
「いや、やっぱり向いてないからやめましょう。」
「だから大丈夫だって。君だってお菓子をもっと食べられる生活がしたいだろう?」
「私は今の生活で十分です。甘いものは苦手だって何度言ったらわかるんですか。」
「嘘だ。あのおっぱいからたくさんお菓子を貰ってたじゃないか。」
口を突き出して言う彼に、やっと誤解の元が分かった。それにしても、マリーヤに目を付けて見てたなら、それがアレの合図だってくらい気付いて欲しい。あと名前覚えてやれ?言わないけど。
「あれは甘いものが好きだから受け取ってたんじゃありません。とにかくダメです。私が嫌なんです。あなたが他の誰かに体を許すのが。これは主人の命令です。」
ニコラ様はびっくりして私を見た。私は恥ずかしさに顔が赤くなるのが分かったが、逸らしたら負けな気がして見つめ返す。
顔が近づいてきて、キスされるのが分かった。目を閉じて受け入れる。唇を軽く食むだけのキスで、熱はすぐに離れていった。
「イリヤ、君が好きだ。ずっと好きだった。」
「私も貴方を愛してます。」
ニコラ様が抱きついてくるのをぎゅっと抱きしめ返す。
それだけで幸福感が胸から沸き上がってきた。
「君があの日、屋敷の来賓室で立ってた場所覚えてる?」
唐突にニコラ様が話し出した。
「場所?」
「フォルトゥナの絵の下だよ。それから僕にはいいこと尽くめだね!君は僕の幸運そのものだ。」
すりすりと頬を擦り付けられると、くしゃくしゃの髪が鼻をかすめてくすぐったい。
「そしたら明日、新作を持って出版社に行きましょう。きっと上手くいきますから。」
情事の前に言いかけたことをやっと言えた。
「本当?」
「はい。仕事でたまたま編集者と知り合ったんですが、貴方の話をしたら興味を持ってくれました。」
「でも僕の小説は高くは売れないよ。」
「大丈夫。ちゃんと売れますよ。私はあなたの幸運ですから。」
「そう?」
「はい。売れてお金がたくさん入っても、私といてくれますか?」
「当たり前だよ。僕は一生イリヤの従者でいるよ!」
またニコラ様からキスが降ってくる。
今度はヤる気満々のやつで、口の中を舐め回しながら股間を弄って来るので流石にもう無理だと殴って止めた。
(おわり)
さんざんヤり倒した後、ベッドにぐったりしている私の横でウキウキとニコラ様が訪ねてきた。
「こんな調子じゃ客から搾り取りすぎますよ。」
何回果てても終わりがない要求に、どっちが客役か分からなくなった程だ。
「君以外にはそうでもないよ。」
「いや、やっぱり向いてないからやめましょう。」
「だから大丈夫だって。君だってお菓子をもっと食べられる生活がしたいだろう?」
「私は今の生活で十分です。甘いものは苦手だって何度言ったらわかるんですか。」
「嘘だ。あのおっぱいからたくさんお菓子を貰ってたじゃないか。」
口を突き出して言う彼に、やっと誤解の元が分かった。それにしても、マリーヤに目を付けて見てたなら、それがアレの合図だってくらい気付いて欲しい。あと名前覚えてやれ?言わないけど。
「あれは甘いものが好きだから受け取ってたんじゃありません。とにかくダメです。私が嫌なんです。あなたが他の誰かに体を許すのが。これは主人の命令です。」
ニコラ様はびっくりして私を見た。私は恥ずかしさに顔が赤くなるのが分かったが、逸らしたら負けな気がして見つめ返す。
顔が近づいてきて、キスされるのが分かった。目を閉じて受け入れる。唇を軽く食むだけのキスで、熱はすぐに離れていった。
「イリヤ、君が好きだ。ずっと好きだった。」
「私も貴方を愛してます。」
ニコラ様が抱きついてくるのをぎゅっと抱きしめ返す。
それだけで幸福感が胸から沸き上がってきた。
「君があの日、屋敷の来賓室で立ってた場所覚えてる?」
唐突にニコラ様が話し出した。
「場所?」
「フォルトゥナの絵の下だよ。それから僕にはいいこと尽くめだね!君は僕の幸運そのものだ。」
すりすりと頬を擦り付けられると、くしゃくしゃの髪が鼻をかすめてくすぐったい。
「そしたら明日、新作を持って出版社に行きましょう。きっと上手くいきますから。」
情事の前に言いかけたことをやっと言えた。
「本当?」
「はい。仕事でたまたま編集者と知り合ったんですが、貴方の話をしたら興味を持ってくれました。」
「でも僕の小説は高くは売れないよ。」
「大丈夫。ちゃんと売れますよ。私はあなたの幸運ですから。」
「そう?」
「はい。売れてお金がたくさん入っても、私といてくれますか?」
「当たり前だよ。僕は一生イリヤの従者でいるよ!」
またニコラ様からキスが降ってくる。
今度はヤる気満々のやつで、口の中を舐め回しながら股間を弄って来るので流石にもう無理だと殴って止めた。
(おわり)
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