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13,(エロ)
しおりを挟む私が指摘すると、アルドリッヒも肩を鼻に近づけて自分のまとう匂いを確認した。
「うわ、本当だ。夜会でツヴァイエルンの貴族だとかいう女に話しかけられて、話を聞いていたら具合が悪いからバルコニーの空気を吸いたいって言われたんだ。連れて行ったら今度は抱きついてきて、引き剥がして戻ったらコンラートがいなくなってた。多分女はあいつの差金だったんだろう。」
「……そうか。」
別にそんな、言い訳がましくしなくてもいいが。
「ちょっと待て。」
アルドリッヒはそういうと乱暴に自分のダブレットとシャツを脱ぎ捨てた。
「ほら、これでもうしないだろ?」
上裸で両手を広げて見せてきたので、少し近づいて匂いを嗅ぐ。
「ああ。」
「他に気になることは?」
聞かれて首を横に振った。別に、香水のことだってそんなに気にしてないが。
「よかった。」
無邪気に笑うと体を少しかがめて私に手を伸ばしてくる。
そのままひょいっと私を横向きに抱き上げる。決して小柄でも軽くも無い私を軽々とベッドまで運び、横たえさせた。
何だか女になったようで反応に困る。
横になった私に跨って上から被さってくる男を見上げると、顔を赤くしてうっとりした顔をしていた。アルドリッヒほどの人間が何故私なんかにこんな顔をするのだろう、と少し戸惑いの気持ちを覚える。
「服、脱がせていいか?」
「あ、ああ。いちいち聞くな。約束は守る。」
これから先何でもかんでも聞かれたらたまらない。恥ずかしいではないか。
「分かってるけど、言わせてみたいというか……」
もそもそと私の服を剥ぎながら顔を赤くしてアルドリッヒが言う。
そうだった。こいつは私を羞恥で辱めるようなことがしたいのだった。
「そうか。なら聞け。恥ずかしいが……答える。」
「あーもう、何なんだよあんた。」
アルドリッヒが唸るように言いながら剥き出しになった私の胸元に頭を埋めた。
ぢゅぅっ、と吸いつかれるたびに皮膚がチリチリする。口が離れた所を見れば、表面が赤く鬱血していた。
吸われるのは少し痛いが、大の男が人の胸でもぞもぞしている姿は何だか面白い。いや、違うな。……可愛い?
「ふふっ」
「何?」
少し不機嫌そうな声だ。
「すまない、くすぐったくて。」
可愛いと言えばもっと機嫌を損ねそうだと思い誤魔化した。
「俺のだって印、いっぱいつけるためだから。」
また言い訳がましいことを言って、アルドリッヒが胸に顔を埋める。
今度は晒された片方の乳首にちうっと吸い付いた。
「んっ……」
じわっと広がる温かさと疼きに声が漏れる。
尖らせた舌先で乳頭をくにくにと抉られて、じんじんした感覚がどんどん溜まっていった。
もう片方は、指でつままれて粒全体をすりすり擦られながら捏ね回される。
「ここ、モロ感メスイき乳首にしていいんだろ?」
濡れた先端に、濡れた声が拭きかかる。
「あっ……ああ。」
「ああじゃなくて、ちゃんと自分で言ってみて。」
指がきゅぅっと強めに乳首を絞めあげたので、私の感じる刺激も一層ビリビリしたものになった。
「っぁ……私の、乳首を……モロ感メスイき乳首にして、構わない。」
言えば、アルドリッヒの目により熱がこもったのを感じた。その目を見ると私も何だか堪らない気持ちになる。
「じゃあ、俺に乳首弄られてイくとこ見せて。」
くりくり、こすこすこす
きゅむっきゅむっ、くりくりくりっ
「あっ……ふっ、んんぁっ……」
それから背後から抱えるように抱きしめられて、前に回った両手でひたすら乳首を責められている。
最初は時折ビリビリジンジンするくらいだったのが、感じる触り方を知られたのか弄られ過ぎて敏感になったのか、今はもうずっと身悶えするような快感を休みなく与えられている状態だ。
「乳首感じる?」
「んはぁ……ちくびっかんじるぅ……」
「乳首気持ちいい?」
「ちくびぃ……き、きもち……あぁっ」
耳元ではそんな風にずっと聞かれて答えさせられて、暗示にかかったように乳首の快感しか考えられなくなっていた。
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