【R18/完結】没落オメガと溺愛アルファのパーフェクト子づくりっ！

【続編・後編】

傾向: 発情、乳首イき、淫語、前立線責め、連続絶頂、種付けエッチ
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「はあぁ。どうしたら麒臣君に種付けしてもらえると思う？」

麒臣君と過ごした翌日、だるい体をどうにか起こして2限からの講義に出るため大学に来た。
ほぼ寝てないはずなのに僕より数時間前に麒臣君は平然と出勤していった。

その昼、大学の食堂で悩みを打ち明けたら棚垣が啜っていた緑茶をぶはっと噴き出す。

「熱っ、熱っ」

湯のみから溢れて手にかかるお茶を慌てて払った。

「行儀が悪いな棚垣。」

僕は持参した漢方の煎じ薬を水筒から湯のみに注いで飲んだ。

「貴様は俺に恨みでもあるのか？」

「何で？大学に戻れたのも棚垣のおかげだし、感謝しかしてないぞ？」

棚垣が教授に頼んで退学届の受理を先送りにしてくれていたから、こうして僕はまた東都商科大学に通えている。

家の事を使用人さんたちがしてくれることになったのをきっかけに、僕は大学に戻る決心をした。
元々叔父さんから学費と生活費は前もって貰ってたし、妊娠しても出産までには卒業できる。
本当は早く働いて少しでも麒臣君の負担を減らすべきなんだけど。

でも僕、麒臣君がいる菱一株式会社に就職したい。
それにはやっぱり学士の位はあった方がいいと思い、大学にまた通うことにした。

それを伝えると麒臣君はすっごく複雑そうな顔をした。
麒臣君が嫌なら復学は止めることを伝えると少し考えさせて欲しいと言われ、数日後には戻っていいよと言ってくれた。

だから僕は以前通りに大学に通い、こうして棚垣ともまた学友として付き合えている。

「麒臣君すごく優しいんだけど、やっぱり子供については家のこと考えてるのか褥で頼んでも孕ませてくれないんだ。」

「やめろ……聞きたくない……。」

棚垣が耳を塞いで机に伏せる。

何だよ。男同士なのに恥ずかしがることないだろ。純なやつ。

手を伸ばし耳にかぶさる棚垣の手をもぎ剥がして続ける。

「そんなこと言わないで相談に乗ってよ。厳野や富士川の連中は遊女に貢いだりカフェーの女給に騙されて金渡したりでチョロくててんで話にならないだろ。棚垣はほら、たまにマリアンナ女学院のお嬢さんたちから恋文貰っても全部断るじゃん。硬派な棚垣でも効く口説き文句なら麒臣君にも効くかもしれない。」

「悪いが、俺にはヤツの考えは皆目わからん。」

「棚垣だったらどうかでいいから！」

「俺が鶯、……本当に好きな人に子供が欲しいって言われたら、絶対孕ませるまで止めない。」

「……それって、麒臣君は僕の事が本当に好きじゃないってこと……？」

確かに、思い返してみれば僕が麒臣君に心底惚れ込んでることは麒臣君にバレバレだと思うけど、麒臣君から好きとか愛してるって言われたことなくない！？

いや、でも優しいし、会いたかったって言ってくれたし、優しいし、僕は麒臣君のものだって言ってたし、優しいし、優しいし、嫌われてはいないと思う。

けど、麒臣君が僕と本妻さんを天秤にかけてるのも事実だ。
僕を愛人にするくらいだから政略結婚か何かで夫婦としての愛情は無いんじゃないかと思ってたけど、麒臣君から直接聞いたわけじゃない。
実は麒臣君には僕の方が遊びなんじゃ……。

「おっ、おい、鶯院。俺の話は真に受けるな。所詮凡夫の浅はかな考えだ。アルファにはアルファの考えがあるんだろ。」

黙ってしまった僕を心配したのか棚垣が慰めてくれる。

「うん……」

確かに。同じアルファの意見も聞いてみよう。
僕は麒臣君を諦めないって決めたんだ！
今は遊びだとしても構うもんか。チャンスをもらった以上絶対麒臣君の一番になってみせる！

「棚垣、僕は重要な調査をしなきゃいけなくなった。午後の授業代返しといて！」

「おいっ……俺が履修してないやつあるだろっ……貴様！あっ荷物も！」

棚垣の叫びは無視して、とある事務所に向かった。