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しおりを挟むポカンと口を開けた麒臣君の顔はちょっと意外だった。
「もちろっ……あー、じゃないじゃない。えーっと、まだ急がなくていいんじゃない?ずっと離れ離れだったんだし、二人の時間がこれからたっぷりあってもいいと思うよぉ。」
「でも、そしたらもし先に出来た麒臣君と本妻さんの子供が男のアルファだったら、僕もう麒臣君に孕ませて貰えないでしょ?」
考えただけで、苦しくて泣きたくなる。
「……んん?あー、何の話かな?」
「麒臣君には本妻がいて、僕はアルファの子供が生まれなかった時の妾なんでしょ?でも僕、麒臣君が大好きだから、どうしても麒臣君の子供だけは欲しい。迷惑絶対かけないから。」
「ははぁ。んー本当麟太君の稀に見る柔軟な発想力には色々脱帽だねぇ。普通の人は、嫁に行かないなら婿を取るって考えるところだよ。」
やっぱり、僕の予想は当たってたんだ。
「麟太君は、私に本妻がいて自分は愛人でもいいの?麟太の好きはその程度なのかな?」
「違う!嫌だよ。でも、麒臣君の側にいたいから……。」
諦めたくない。でも、側にいたいなら妾でなきゃいけないから。
「うんうん。じゃあ、他のお妾さんみたいに自分が本妻になれるよう頑張るよね?」
麒臣君が新しいいたずらを見つけた子供みたいに何故か凄く楽しそうに言った。
「え……そんなことは……」
考えたことなかった。
「しないの?私の赤ちゃん欲しくない?麟太君が本妻だったらいくらでも種付けエッチしてあげられるのに?」
麒臣君を本妻さんから奪う……。
そんな本妻さんに悪いこと出来ないよ……。でも、じゃあ、このまままた諦めるのか?
仕方ないって。別の道もいい道だって、自分に言い聞かせて……
……
「……頑張る。僕、麒臣君の本妻になって赤ちゃん欲しい!!」
凄く悪い事だけど、天国の父さんや母さんにとても顔向け出来ないけど、僕は地獄に落ちても麒臣君だけは諦めたくないんだ!
「はいはーい、じゃあまず、本妻より気持ちいい子づくりの練習ねっ」
弾んだ声にえ?と思う間も無く、抱えられていた太ももをぐっと上半身に寄せられて二つ折りにされた。
「脚上げてて。」
言われた通りにカエルみたいに足を開く。
見ていると麒臣くんは懐から群青色の小瓶を取り出し、曝け出された僕のちんこと後ろの穴に、トロッとした中身をかけた。
「ひぁっ冷たっ……それ何?」
「巴梨で買ってきたルォションって液だよ。麟太が痛くないようにね。」
麒臣君が粘液を塗り広げるように陰部を撫でた後、後ろの穴に指を差し込んだ。
「はぁっ、ここからもすっごくエッチな麟太の匂いがする……。」
つぷふっ、ぬっく、ぬっく
今まで何も入れたことのない穴に、麒臣の長い指がくぷくぷ入っていくのが分かる。
指が内壁を強めに擦るたびに、ムズムズするような感覚が湧いた。
1本の指が穴を広げるようにしばらく浅いところをうねったあと、一瞬抜けて今度は2本まとめて挿入される。
滑りのせいか圧迫感はあるけど痛くはなくて、はぁっ、と息を吐いて入り込みやすいよう力を抜いた。
中の摩擦が強くなって無意識に腰が揺れる。
くぷっ、ちゅぷぷ、ずちゅん、
「はぁっ、……んっ……」
前をされたときと違うもどかしい刺激を味わっていると、中の指がお腹側の浅いところを押した。
その瞬間、突き抜けるような鋭い快感が体に走る。
「ああぁンっ!……アあっ!」
「すごっ、分かりやすい……」
中の指が、触られると信じられないくらい気持ちがいいところを挟んでくりくりと揉む。
「はあ゛っ……、ふうっ、ひあぁアっ!んおお゛っ……」
「麟太君の体、本当に種付けされるメスになりたいんだね。前立腺が固くなってシコリみたいにお尻の方に浮き出てるよぉ。」
こりこりこりっ、ぐにっぐにっ
「あ゛あっ……んぉ゛…ああぁンっ!」
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↓めちゃくちゃ世話になっている。
B L ♂ U N I O N
B L ♂ U N I O N
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