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くったりして力が入らない私のこめかみにキスをして体を起こしたレイモンドが、ほぼはだけてあまり意味をなしてない寝巻きの帯を解いて私から剥ぎ取る。
仰向けにされて足の間に奴の体が割り込んできた。
ズルっと下着を引き下ろされて、萎えた竿に貼りついた布地がくちゃりと剥がれる音が部屋に響く。

「綺麗だ、エド……」

こっちが恥ずかしくなるくらいの声音と表情で呟やいた。
ほぼ日に晒されないせいで青白い貧弱な太腿を節の目立つ長い指のついた手がするりと撫でた。
それだけで身体の中の何かが煽られる。
そのまま覆いかぶさってきたやつを制した。

「貴様も脱げって。私だけこんな間抜けな格好は不公平だ。」

「あんまり楽しいもんじゃないけど。」

「安心しろ。人の裸を楽しむ趣味はない。」

そう言うとそれ以上抵抗せずレイモンドは上衣を脱いだ。
訓練で鍛えられた肉体に、実戦で負った矢傷や切り傷が刻まれた男らしい体躯が現れる。

その腹には今回負ったであろう大きな痣が地図に描かれた青紫の大陸のように広がっていた。

「よくそれで元気に盛れるな。」

「体当たりされただけだから、見た目ほど重症じゃないんだ。心配ありがとう。」

「別に、心配してない。勘違いするな。」

「うん。」

続けて下穿きを脱ぐと、膝に鎧の締め付け痕がついた足が現れる。

前回はこいつが戦に出るたび運良く死なないかと願ってたけど、今は帰還した時の屋敷のざわめきや廊下の足音に耳をそばだててしまうようになった。

もしまた次時間が戻ったら、一つの矢傷も受けないようにうっかり手助けしてしまいそうだ。

下着以外裸になった姿で今度こそのしかかられる。
余計な考え事をしていたせいで反応が遅れてすぐ目の前に顔を寄せられそのまま唇にキスをされた。

すぐに舌が閉じた顎をこじ開けて入ってくる。

「んっ……ふぅ、んンっ、はぁ……」

上顎の裏や口の奥を舌でじゅぷじゅぷと舐めまわされて呼吸が苦しくなった。
口の中で好き勝手に暴れ回るので、仕方なく舌を差し出してやるとすぐに絡め取られてぐにぐにと扱かれる。

鼻で息をしても苦しいので少し顔を離して呼吸を試みても、また直ぐに塞がれて舌で蹂躙された。

口の中の敏感なところを擦り上げられる度に背筋がゾクゾクして気持ちがよくなる。

ようやくちゅっと名残惜しそうなリップ音を立ててレイモンドの口が離れて行った時には、こっちは完全に息が上がっていた。

「エド、好きだ。」

人の髪を勝手にサラサラ梳かしながらじっと見つめてくる。

「んっ、はあ……さっき聞いた。」

キスの最中口から溢れた唾液を拭った手を、目の前の男の体で拭きながら返した。

「エドは?」

「私も私のことは大好きだ。気があうな。」

「俺のこと好き?」

「……私が誰にでもこんな事許す人間だと思ってんのか?」

そう返すとレイモンドが顔を赤くしてフルフルと首を横に振る。

その姿はとても気味がよくて、赤くなった顔を引き寄せると自分からキスをしかけた。

どちらからともなくまた口づけが深くなってお互いの体をまさぐりあう。
レイモンドの手が私の性器に触れて、さっき放った精液や先走りごとぐじゅぐじゅと上下にしごいた。

直接的な刺激に、背中を撫でていた手に力が入って思わず縋り付く。
乳首の刺激で甘イキしたちんこは敏感になっていたみたいで、レイモンドの手が絞るように竿を亀頭に向かって扱き、親指で鈴口をグリグリと揉まれるだけで目から火花が散るくらいに気持ちがいい。

「あっ、あ……んぁ……はぁっ、んんっ……んっ、……ああっ、また、そこぉ、ひぅ……」

中心の気持ちよさに夢中になっていると、さっきイってまだ赤く充血した乳首をペロリと舐められた。

それだけでビクンと体が反るのに、乳輪ごとぱっくりと口の中に含まれてぢゅうっ、と吸い上げられる。
弾力のある舌がゾロリと乳輪をなぞりあげたり、尖らせたさきっぽで乳頭をグリグリ突き回してきて触られるのと全然違う快感に襲われた。

それが気持ちいいことだと覚えてしまった体は性器と乳首に同時に施される蹂躙を全て受け止めて喜ぶ。

「ああっ、はぁっ……、はぁ……、あんっ……んんっ、あっ」
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