【R18BL/短編】隠遁勇者に食べられたい

ナイトウ

文字の大きさ
上 下
1 / 9

1

しおりを挟む
絶倫天然鬼畜勇者攻め、変態頑丈アホの子村人受け

※リクエストの絶倫勇者×アホの子村人です。

傾向: 甘々、前立腺責め、結腸責め、連続絶頂、イきっぱなし、振り出しに戻る
—————————————


高原の爽やかな風が朝露に濡れた下草を揺らしている。

それを蹴散らすように石ころが転がる坂道を今日も駆け上がった。

山肌にへばりつくように作られた俺の村の、さらに小高い丘の上、そこに建てられた小さな家が毎日の目的地だ。

「勇者様!おはようございますっ!」

家の前で木刀を素振りしている勇者様に元気よく声を掛けた。
構えた手が止まって凛々しい顔がこちらを向く。

勇者様はいつも訓練している時上半身が裸だ。
今日ももうそこそこ鍛錬したのだろう。
たくましくムクムク発達した筋肉にうっすらかいた汗がキラキラしていて、あと少しで朝露が霜になる季節なのでほこほこ湯気が上がっている。

少し濃い色の滑らかな肌が、勇者様が動くたびにムキムキと踊っていた。
あー触りたい。
というか、舐めたい。汗ごと舐め回したい。

「ケイナス、口元。」

「し、しゅみません、」

勇者様に指摘されて今日も手の甲でぐいぐい垂れたよだれを拭った。

「全く、そんな唾が溢れるほど力一杯走ってこなくていいと何度も言ってるのに。」

勇者様が太くて男らしい眉をハの字にして苦笑する。

「だ、だって俺は勇者様の召使いですからっ」

別に小さい頃から山岳を跳ね回って遊んできたからこれくらいどうって事ない。
でもこの生活を続けるために勇者様の勘違いを正すつもりはなかった。

俺は純粋に勇者様を慕う下働きの青年さ。
汗を拭う勇者様の姿をじっとり見つめる。

拭き終わったタオルをすかさず受け取った。
新鮮な体液に顔を埋めたい衝動を堪える。
それは後のお楽しみだ。

「あのっ、今日はちょっと遅くなってしまってすみません。朝の仕事が長引いて。すぐご飯作りますね!」

配達を生業としてる俺は毎朝村で取れた山羊乳を近隣の街まで届けている。
今日は同僚が急に体調不良で休んだ分まで配達することになったから時間がかかった。

「ああ、大丈夫だ。自分で作った。」

なんだって!?俺が遅かったばかりに!

「すみませんっ!俺の仕事なのに……」

「構わない。元々1人で暮らすつもりだ。給金も払ってないんだから。」

俺が勝手に召使いを名乗って勇者様の身の回りの世話をしてるんだから、そんなの当たり前だ。
それより、俺が作った食事を勇者様が食べる事は俺にとって実質勇者様とセックスしてるのと同じ事なので、その機会を一回でも失った事がショックだった。

「俺、今の仕事辞めます……」

俺を勇者様から遠ざけるような仕事なんて要らないのだ。

「……そんなに私の用意した食事を食べるのは嫌か?」

勇者様に聞かれる。
は?と顔を上げた。

「ケイナスの分も用意してある。いつも私の食べ残しをこっそり食べているだろう。その……そんなことしなくていいから、これからは一緒に食事しよう。君が遅い時は私が作るから。」

いや俺は勇者様の食べ残しの方が……
と思わず言いかけて、運動後の血色のいい顔で告げる勇者様の言葉におとなしく頷いた。


しおりを挟む
↓めちゃくちゃ世話になっている。
B L ♂ U N I O N
感想 2

あなたにおすすめの小説

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

ぼくは男なのにイケメンの獣人から愛されてヤバい!!【完結】

ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

執着男に勤務先を特定された上に、なんなら後輩として入社して来られちゃった

パイ生地製作委員会
BL
【登場人物】 陰原 月夜(カゲハラ ツキヤ):受け 社会人として気丈に頑張っているが、恋愛面に関しては後ろ暗い過去を持つ。晴陽とは過去に高校で出会い、恋に落ちて付き合っていた。しかし、晴陽からの度重なる縛り付けが苦しくなり、大学入学を機に逃げ、遠距離を理由に自然消滅で晴陽と別れた。 太陽 晴陽(タイヨウ ハルヒ):攻め 明るく元気な性格で、周囲からの人気が高い。しかしその実、月夜との関係を大切にするあまり、執着してしまう面もある。大学卒業後、月夜と同じ会社に入社した。 【あらすじ】  晴陽と月夜は、高校時代に出会い、互いに深い愛情を育んだ。しかし、海が大学進学のため遠くに引っ越すことになり、二人の間には別れが訪れた。遠距離恋愛は困難を伴い、やがて二人は別れることを決断した。  それから数年後、月夜は大学を卒業し、有名企業に就職した。ある日、偶然の再会があった。晴陽が新入社員として月夜の勤務先を訪れ、再び二人の心は交わる。時間が経ち、お互いが成長し変わったことを認識しながらも、彼らの愛は再燃する。しかし、遠距離恋愛の過去の痛みが未だに彼らの心に影を落としていた。 更新報告用のX(Twitter)をフォローすると作品更新に早く気づけて便利です X(旧Twitter): https://twitter.com/piedough_bl 制作秘話ブログ: https://piedough.fanbox.cc/ メッセージもらえると泣いて喜びます:https://marshmallow-qa.com/8wk9xo87onpix02?t=dlOeZc&utm_medium=url_text&utm_source=promotion

趣味で乳首開発をしたらなぜか同僚(男)が近づいてきました

ねこみ
BL
タイトルそのまんまです。

騎士は魔王に囚われお客様の酒の肴に差し出される

ミクリ21
BL
騎士が酒の肴にいやらしいことをされる話。

処理中です...