【R18BL】とある妖狐が執着心がヤバい弟に当主の座を奪われた上に監禁される話

ナイトウ

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アカオは自分が損するようなことは避けるタイプだ。
だから、誰かと何かを話すときも常にちゃんと自分の利に繋がるように計算して接して来た。
それはトキノに対しても例外ではない。

でも、今のアカオはただ話したいことをトキノに話していた。
こいつ何しても全然諦めないし、別に何話したっていいか、という気持ちだった。

「トキノのことも、一方的に嫌って悪かったよ。別にお前に何かされたわけじゃないのに、自分が勝てないからやっかんでたんだ。」

そう言えばトキノは首を横に振った。

「俺、兄さんが褒めてくれるから態と張り合ってたんだ。本当は嫌だったのに気付かなくてごめん。」

アカオは初めてトキノが何でもアカオのやることを真似て追い抜いてくる理由を知った。
そうか、自分で自分の首を絞めていたのか、と馬鹿馬鹿しくなった。

「それで、約束はしてくれる?」

本当に諦めないやつだな、と苦笑いがアカオから漏れる。

「イヤだってば。だから、術でも呪いでも何でもかければ?ほら。」

アカオはトキノに向かって両手を広げた。
トキノがその姿を少しの間じっと見つめ、くしゃっと顔を歪めた。

「それをしたくないから、こんなにお願いしてるのに……」

その様子を見て、アカオはなるほどな、と思った。
だいぶ強引なことをされているが、力づくで痛めつけたり精神を支配したりは出来ないらしい。
手間暇かけてアカオをここに閉じこめたのも、それなら納得がいく。

それならまぁ、いいか、とアカオは結論づけた。

「約束はしない。でも、トキノのこともう嫌いじゃないし、好きになれるか考えてみる。」

「……本当に?」

トキノが期待に満ちた瞳でアカオを見る。

「うん。お前はちゃんと好かれるよう努力しような。これ以上変な暴走するな。僕は厳しいぞ。」

とりあえず、これだけくぎを差しておけばいいか。
アカオは心の中で見積もった。

以前のアカオならばトキノへの憎しみが強すぎてこんな提案は嘘でもしなかっただろう。
けれど今はトキノのしつこさに半分根負けしていて、もう半分はこれだけのことをされても拒絶しきれないくらいにトキノに惹かれている自分がいる事に気づいてしまっている。
そうなればもう、受け入れて手懐ける方が得だ、と妖狐の本性で判断した。

「分かった。する。兄さん、愛してる。」

トキノが膝立ちになってアカオを抱きしめた。
押し付けられた胸板から感じる脈拍がすごい早くて、アカオは少し恥ずかしさを覚える。

「兄さん可愛い。いい匂いする。好き。」

トキノはアカオの肩口に顔を埋めてすんすん匂いを嗅いだ後、頭を起こして唇に押しつけるようにキスをした。

「ん?んんっ!」

アカオはトキノを押し返そうとしたが、強く抱き込まれた不利な姿勢で逃げられず、舌が唇を割って入り込んでくるのも受け入れるしかない。

トキノの厚い舌が入ってきて口の中をなで回す。
何日も体を弄られてすっかり刺激に敏感になったアカオの体はキスだけで反応して、ムズムズするような感覚に思わず腰がゆれた。

キスが深くなりトキノの舌が口内の弱い粘膜を擦るたびに押し返そうとしていた手がだんだんしがみつく形に変わっていく。

トキノがアカオの頭をガードするように抱き込み、そのまま後ろに倒した。
アカオの頭を固定して夢中で唇に吸い付きながら、もう一つの手をシャツの中に滑り込ませて胸を撫で回す。
この数日おもちゃやトキノの手で開発された乳首は少しつまんで擦るだけでしこってつんと浮き出てきた。

「んむっ、やうぇっ……んんっぅ……」

止めようと思ってもキスがしつこくて言葉がうまく話せない。
どうにかもがき両手で少しトキノを押し退けた。

「ちょっと、まだ考えるだけで受け入れるとは言ってない!」

「これもアピールのひとつだから。兄さん頭は意地っ張りなのに体は素直だから体から落とした方が早そうだし。」

トキノを両手で押し返しているために無防備になった乳首をかしかしと更に擦る。

「ひぁ……あっ、ちくび、離してっ……」

「そんな言い方で離すわけないじゃん。ね、ほら、俺とエッチすると気持ちいいこといっぱいしてあげるよ。まずは一回試してみよ。」


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