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22, エロ
しおりを挟む「あ゛あぁっ……ひぁ、りゃめっ……あぁっ、ちゅぶしゃなっでぇ……」
強すぎる快楽に襲われながらどうにか頼んでも、動きは止まらない。
「なんで?おもちゃにもされたでしょ?イきそうなくらい気持ちよかったんだもんね。おもちゃは良くて俺はダメなの。なんで?」
止めてくるアカオにだだをこねるように言い返す。
ぐちゅり、と指先がひときわ深く前立腺を押しつぶすと、アカオの体が弓なりにのけぞった。
そもそもエネマグラをアカオに仕掛けたのもトキノなのだが、そんな事は棚に上げてトキノは本気で嫉妬していた。
おもちゃにというよりは、アカオの周りにある全てにといったほうが近いかもしれない。
かつてはそばにいられればいいと思っていたのに、閉じこめて自分しか関われないようにしてみればどんどん全部が欲しくなる。
以前思っていたことがやせ我慢だったのかもしれない。と自分の気持ちの変化を感じてトキノは思った。
だってアカオの周りにはいつも誰かがいて、人懐こいアカオはたくさんの者に時間を使っていた。
兄以外の人間に興味が持てなくて敬遠されがちなトキノと真逆だったと言っていい。
トキノがどうにか兄を独り占めしようとすれば、アカオはちょっと譲歩してトキノに振り向いた後に隙を見てサラリとまた他へ行ってしまう。
トキノは兄に嫌われたくなくて、その事実を受け入れようと自分に言い聞かせていた。
でも、最愛の相手はずっと自分が嫌いだったのだ。
じゃあもう我慢する必要はないし、嫌われていてもこんなに可愛い姿がたくさん見られるなら遅すぎたくらいだとすら思う。
片手でアカオの膝裏を掴んで上半身に押し付け、更に開かせた股の間で激しく穴に押し挿れた指を抜き差しする。
突き込むときに過敏になった前立腺を突き上げるようにすれば、指を受け入れるたびにアカオは甘みを帯びた声で喘いだ。
「あっ、あっ、あっ、あ゛っ……まっ……きひゃ、しゅごいの、きちゃ……」
その反応に、トキノはそのままの指の動きを続けることにした。
「これが一番アクメきちゃう?じゃあこのまま続けるから、安心して俺がおまんこにしたかわいいお尻でメスイキしてね。」
とちゅとちゅとちゅとちゅ
乱れるアカオにもっと激しくしたくなるのを堪えて、一番反応を示した責め方を続ける。
すると、アカオの反応がだんだん激しくなっていった。
「あぁぁぁ!……うぅっ、はひっ……やらぁぁ……やらぁ!やあぁ……あ……ひぅ」
もはや半狂乱に近い意味をなさない声をひっきりなしにもらす。
強すぎる快楽から逃げようと腰を揺らすので、つかんだ膝裏で体を押さえ込むようにして前立腺を突き上げる指先の狙いがはずれないようにした。
「あ゛あ゛ぁっ……っ………お゛っ……」
トキノが思ったより静かにアカオは絶頂した。最後は快感が強すぎて声を出す余裕すら奪われていたからで、ピクピクと意識的には再現できない速さで穴の縁が痙攣してトキノの指を締め付けた。
イっていることは明白だったが、その性器はゆるく勃ちあがったままで射精した様子はない。
その表情は溶けきり、キツネの耳はぺたりと寝て、焦点の合わない目と唾液がこぼれそうなくらいに潤い半開きでふるえている口が何ともいやらしくてトキノはその顔に穴があくほどみとれた。
「兄さん、すごくかわいい。エロい。大好き。」
トキノは性急に自分のボトムスと下着を脱ぐと脱力しているアカオを抱き起こし、あぐらの上に跨がるように対面で座らせる。
アカオも男性としては平均を少し上回るくらいの体躯だが、まだ頭が働かないのかトキノが持ち上げるままにぺたりとトキノのあぐらの上に胴体をまたぐようにして座り込んだ。
首輪に繋がる鎖がジャラリと鳴る。
トキノの猛りきって反り返る中心が、アカオのローションで塗れた尻の谷間に入り込んだ。
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