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21, エロ
しおりを挟むテープの状態を見ると無理に外した様子はなく、多量の体液に滑って外れたのだろうと推し量れた。
でも、トキノはその推測を無視して苛立ちのまま話しかける。
「お尻でイきたくてローター外したの?もうメスアクメの味覚えちゃったんだ。俺が最初に兄さんを中でイかせたかったのに。酷い。お仕置きするから。」
理不尽な主張も、長時間快楽に苛まれたアカオの頭ではまともな反論が浮かばなかった。
お仕置き、という言葉への忌避感だけでどうにか口を開く。
「ちがっ……前取れて……イけなくなって、そしたら乳首と尻きもちよくて……やっとイけそうだったのに……。」
抜かないでイかせて欲しかった、とでも言いたげな恨みがましい視線に、トキノは完全に心臓を撃ち抜かれた。
なんだこれ。可愛すぎる。
お嫁さんにしたい。する。
昨日の色々とトキノのために考えを巡らせてジタバタしている兄も良かったが、素直な兄の魅力は度を超えている。
「そう、イけなかったんだ。ごめんね、俺の取り付けが甘くて。」
身を屈めて兄の頬を指先で撫でると、無意識なのかなんの警戒もなく頬を指に擦り付けてきた。
軽く汚れた体を拭いてやり、まだ胸元で震えているローターも両方外してやる。
「お仕置きするの?」
「いや、今回は俺が悪かったから……」
見上げながら聞かれ、トキノはつい反射的に返していた。
器具はわざと外したわけじゃないし、トキノのいないところでアナルオーガズムに達したわけでもない。
じゃあそれでいいやとトキノは思った。
心を読むこともしなかった。
それくらいにアカオの言葉は本心に思えた。
セーフ!!!!と内心でアカオが胸を撫で下ろしてることも知らずに。
アカオも最初の応答こそ頭が働かなくてつい出ていた言葉だったが、刺激が止んでだんだん冷静になりトキノの反応を見てこれ今絶対刺さってるな、と見抜いた。
どうやらトキノは弱々しく塩らしくしているアカオが好きらしい。
舐めやがって、と思う反面割り切って利用することに決めた。
「ありがとうトキノ。言いつけ守れなくてごめんな。」
気に入るかと思い謙って言ってみる。
けど、トキノの反応は悪かった。
「思ってないことは言わなくていいよ。」
これは違うらしい。
確かに、単におもねるだけではトキノに効かないことはこれまでもあったな。ツボが難しすぎる。
本心を言ったら言ったで監禁したくせに。
機嫌を損ねたようでヒヤヒヤしたが、トキノは四肢を拘束していたベルトを外してくれた。
代わりにベッドに一本の鎖だけ残し、その端に大型犬のものらしい首輪を取り付けた。
首輪はアカオに嵌められ、留め具の部分は小さい南京錠で施錠される。
「苦しい?」
「いや、大丈夫。」
両手両足は動かせるようになったが、今度は首輪か……。
トキノは自分の感情を逆撫でする天才じゃないかとすら思う。
けれど、手足が繋がれているよりはましだろうとアカオは自らに言い聞かせた。
久々に座り込んで動かせなかった関節をほぐす。
「首輪付きの兄さんかわいい。俺のって感じ。」
トキノが気味の悪い事を言って背後から抱きついてきた。
体の向きを変えられベッドに仰向けに押し倒される。
直ぐに手をアカオの下半身に伸ばし、エネマグラが散々蹂躙してまだ熟れている尻の穴に挿し込んできた。
「あっ、まてっ……」
「待たない。俺が一番先に兄さんをメスイキさせるから。兄さんのアナル、おもちゃに直ぐ開発されちゃうみたいだから急がないといけないんだって今日分かったしね。」
先程までイく寸前まで高められていた中は、抵抗なくトキノの3本の指を受け入れる。
トキノは手近にあったボトルからローションを継ぎ足しながら昨日位置を突き止めたアカオの前立腺あたりを集中して刺激した。
「ああぁっ!……ふっ、ん、あっ……あンっ……」
「気持ちいいね。おもちゃに初イキ捧げようとしたザコ前立腺だもんね。おっぱいは俺が触るまでちゃんとチクイキ我慢できたのにね。」
最初から快楽に堕とすつもりで、指が中の感じるように作り替えられてしまった場所を責めあげてくる。
ぐりゅぐりゅぐりゅぐりゅ
トキノが差し込んだ指をアカオのポイントにしっかりあて、マッサージするように押し込んで指でもみ込んだ。
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