【R18BL】とある妖狐が執着心がヤバい弟に当主の座を奪われた上に監禁される話

ナイトウ

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トキノが器用にアカオの服の下に手を入れ、サージカルテープでローターを固定していく。

それぞれの乳首と、会陰に一つずつ、計3つの丸い器具が取り付けられた。
トキノがスイッチをいじると、それぞれが細かく振動し始める。

「あっ……」

初めての刺激に思わず声が漏れた。

「気持ちいい?」

その言葉にアカオは思わずトキノを睨みつける。

「兄さんのその顔初めて見た。嬉しい。」

感極まった、といった様子で頬にキスをされてげんなりした。

ローターには長いケーブルが接続されていて、それがコンセントに繋がり給電されるようになっているからきっとトキノが帰ってくるまで振動し続けるのだろう。

こいつが消えたら暴れて外してやる……アカオがそう思った直後。

「俺が帰って来たときにローターやケーブルが外れてたら浣腸のお仕置きね。」

そういい残してアカオは去っていった。

部屋にアカオと無機質な振動音ばかりが残される。

気にするな。今後どうするか考えることに集中しろ。

そう思うほどに返って振動を意識してしまう。

「んんっ……」

ランダム設定なのか、急に右乳首の振動が強くなって思わずアカオは声を漏らした。
三つのローターはそれぞれバラバラに作動し、異なるリズム、強弱の刺激を与えるようになっているようだった。

「あ、まっ……やめっ」

静止したところで機械が止まるわけがない。それでも弱い部分に刺激を送り込まれ、だんだんと高ぶっていく体をどうにかしたくて声を漏らした。

体をよじって刺激を逃したいが、万一貼り付けた振動部や繋がるケーブルが外れたらされることを思うとできるだけじっとしてるしかない。
そうすると強制的に刺激を体に溜め込む事になり、更にアカオの性感を苛んだ。

だんだんと自分のペニスに血が集まり勃起していくのを感じる。
でも繋がれていては自分で慰めることもできず、ただ中途半端な快感に体を高ぶらせることしかできない。

「はぁ……やだぁ、とき、の……」

何時戻るかもわからない憎い元凶を呼ぶ声も甘くなっていく。

三箇所からの刺激は気持ちはいいが、当然触れられてもいない男性器が射精に至るほどではない。

堪らない感覚に耐えながら、少しでもアカオはこの先の状況を打開する策を考えようと努めた。

そうして時計もない部屋でひたすら刺激に耐えていた所、アカオの体感としては4時間ほどでトキノが帰ってきた。

玄関からの物音に耳を澄ましこちらの部屋に来るのを待つ。

ドアが開いた瞬間、アカオは考えていた計画を実行した。

こちらを見たトキノに、弱々しく話しかける。

「と、トキノ、よかった。僕、も……」

涙目なのは本音じゃなくて演技だ、と自分に言い訳しながらアカオはトキノが見ている前で態と人から狐に転じた。
与えられた刺激に思わず、といった体を装って。

ボフン!と妖狐の変化時特有の破裂音と白い煙が部屋に生じ、美しいミルクティー色の滑らかな毛皮の若狐が現れる。
その尻には四つのもふもふしたしっぽが生えていた。
人の四肢に合わせて締まっていた拘束ベルトが、細い狐の足に合わせて伸縮する。
これは腕一本だけ狐に変化させる実験で確認済みだから想定内だった。

ベルトと違い鎖の方は術がかかっていなかったため伸縮する事はなく、従って狐の体長に縮んだアカオの体は繋がれた鎖に四方にパツンパツンに引っ張られた。
これも、想定内。

「ぎゃ!あいたたたたたたた!!!!」

実際ちょっと痛かったし、さらに特盛で大袈裟に痛がった。

「に、兄さん!」

慌てたトキノが狙い通りに飛びついてきて拘束を外してくれる。
よし、と内心思いながらまとわりつく衣服から抜け出しシタっとベッドの上に立った。
どうせ扉や玄関は結界があるから逃げるつもりはない。

そのまま条件反射を装って、アカオはおもいっきりブルブルブルッと体を震わせた。
いわゆるシバドリルという動作である。
狐だけれども。
人の肌につくように開発されたテープは獣毛に対する粘着性が低く、乳首や会陰のローターはポロポロ取れた。

テシっとおすわりの体制になり、カカカカカっとずっと痒かった耳裏を後ろ足で掻いたし、抜け毛はわざとトキノの方に飛ばした。


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