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【R15】番外編
8(終)
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僕の言葉の意味を理解したジョンがうなだれていた顔をがばっと上げる。
どうにか言えた言葉の後を、更に続けた。
「色々な考え方があるだろうし、無理強いする気は無いんだ。僕は見た目は女みたいでも結局男だから、ジョンがしたいって思わなくても仕方ないと思う。」
「まってくれ、それは……」
「でも、僕はジョンに触りたいし、触られたいっていつも思ってるから。」
「それは……本当か?」
ジョンの耳がみるみる赤くなる。
「うん。ジョンはこんなこと言われて困るかもしれないけど……。」
「まさか。俺の方は初めて見たときから君に性的な劣情を抱いている。」
ん?と思っているとジョンはおもむろに立ち上がって部屋の鍵を閉めた。サイドチェストから何かの瓶を取り出して枕元に放り、理解が追いつかないままそれを眺める僕のところに戻ってくる。
「わぁっ!」
子供をだっこするみたいに僕を正面から抱き上げると、スタスタ歩いてドサリと仰向けにベッドに寝かせた。
「え、待って。するの?今から?」
「い、嫌なら言ってくれ……。」
眉間に寄ったシワとぎょろっとした目が少し泳ぐのが可愛い。
「嫌じゃない。でも、今まで僕が誘ってもダメだったのに、無理してない?」
「あれはやはり態とだったのか……耐えるのに本当苦労した。君は天使だが、たまに悪魔に見える時がある。」
「だから!なんで耐えちゃうの!」
「だって君は寝に来ていただろう。事に及んだら寝かせてやれないし……」
……え、何時間するつもり?
「しかし、昼間なら解決だ。君が望んでいるなら、もっと早くこうすれば良かった。夕飯までには終わらせよう。腹が減ったら言ってくれ。」
いや、今まだ午前11時過ぎくらいなんだけど……!?
僕の一抹の不安をよそに、ジョンが覆いかぶさってきておでこにキスをする。
その後顔中に軽く触れるだけのキスを降らせてきた。
それだけで胸が切ないような嬉しいような気持ちでいっぱいになる。
「ジョン……」
両手でジョンの頬を包んで動きを止め、至近距離で見つめた。
「大好きだよ。僕、エッチするの初めてなんだ。だから……優しくシて?」
最後に自分からちゅっと唇にキスをする。
顔を少し離し、もう一度焦点を合わせてジョンを見た。
カチコチに固まっている。
……嘘だろ。
「ジョン?……ジョーンー!!」
ペシペシ頬を叩く。
すると、ビクっと体が反応した。ギギギギっと頭が動いてハンコを突くみたいなキスをしてくる。
ぬるぬる舌が入ってきて、熱い掌がうなじや脇腹をぎこちなく撫でる。
おお、性欲が照れを乗り越えようとしている。
頑張れ頑張れと心でエールを送りながら、だんだん気持ちよくなってくる愛撫に身を委ねた。
————-
「夫婦のルールその1。エッチは1日2時間まで。」
初めてジョンとセックスした日の夜、僕はベッドに寝ながら横に座るジョンに二本の指を突きつけた。
最初の夫婦の決め事がこれってどうかと思うけど、命に関わる最重要事項だと既に思い知っている。
「しかしルネ……」
「しかしもカカシもない。はい、復唱して。」
「むむ……エッチは1日2時間まで……。」
「うむ。」
ジョンの口真似をして頷く。
完全に照れを克服したジョンの勢いは凄まじく、宣言したとおり夕食間際まで犯された。
和姦だけど、すごく気持ちよかったけど、あれは犯された以外の言いようがない。
チラリと胸元をひっぱってシャツの中を覗くと、キスマークの鬱血でまだらになった胸とお腹が目に入る。
僕の体商売道具なんだけど……!!
僕は、何年経っても週2回はエッチする仲良しの夫婦になりたいんだ。
しかし週2でこれは死んでしまう。
「ルネ、すまなかった。止まらなかったんだ。許してくれ。」
ジョンがおずおずと水を差し出してくるのを、当然のようにコップを持たせたままコクリと飲んだ。
夕食前に行為は終わったけど、当然ご飯なんてまともに食べられる状態じゃなかったのでずっとジョンに介抱して貰っている。いや、させてあげているでいいやもう。
メイドさんに頼むからいいって言ったのを却下したのはこの人なんだから。
「ルネ、本当に2時間までしか駄目か?」
「1時間にしようか?」
「しかし、君ももっとって言っていたじゃないか。」
「もっとが5時間の意味だって知ってたら言わなかった。」
「3時間でどうだ?2時間半でもいい。」
はぁ、とため息をつく。
「2時間。それで2週間守れたら大陸の出張にずっと付いて行ってあげる。」
ようやくジョンが黙ったので、めでたく夫婦の初めてのルールが妥結した。
その後間も無く、『夫婦のルールその2。エッチは週3回まで』が追加されるのを、この時の僕はまだ知らない。
(番外編おわり)
——————————
ここまでお付き合いありがとうございました!
以降は小ネタ漫画です。
別で2人の大人な話を投稿してますので、興味のある18歳以上の方は作品一覧からどうそ。
どうにか言えた言葉の後を、更に続けた。
「色々な考え方があるだろうし、無理強いする気は無いんだ。僕は見た目は女みたいでも結局男だから、ジョンがしたいって思わなくても仕方ないと思う。」
「まってくれ、それは……」
「でも、僕はジョンに触りたいし、触られたいっていつも思ってるから。」
「それは……本当か?」
ジョンの耳がみるみる赤くなる。
「うん。ジョンはこんなこと言われて困るかもしれないけど……。」
「まさか。俺の方は初めて見たときから君に性的な劣情を抱いている。」
ん?と思っているとジョンはおもむろに立ち上がって部屋の鍵を閉めた。サイドチェストから何かの瓶を取り出して枕元に放り、理解が追いつかないままそれを眺める僕のところに戻ってくる。
「わぁっ!」
子供をだっこするみたいに僕を正面から抱き上げると、スタスタ歩いてドサリと仰向けにベッドに寝かせた。
「え、待って。するの?今から?」
「い、嫌なら言ってくれ……。」
眉間に寄ったシワとぎょろっとした目が少し泳ぐのが可愛い。
「嫌じゃない。でも、今まで僕が誘ってもダメだったのに、無理してない?」
「あれはやはり態とだったのか……耐えるのに本当苦労した。君は天使だが、たまに悪魔に見える時がある。」
「だから!なんで耐えちゃうの!」
「だって君は寝に来ていただろう。事に及んだら寝かせてやれないし……」
……え、何時間するつもり?
「しかし、昼間なら解決だ。君が望んでいるなら、もっと早くこうすれば良かった。夕飯までには終わらせよう。腹が減ったら言ってくれ。」
いや、今まだ午前11時過ぎくらいなんだけど……!?
僕の一抹の不安をよそに、ジョンが覆いかぶさってきておでこにキスをする。
その後顔中に軽く触れるだけのキスを降らせてきた。
それだけで胸が切ないような嬉しいような気持ちでいっぱいになる。
「ジョン……」
両手でジョンの頬を包んで動きを止め、至近距離で見つめた。
「大好きだよ。僕、エッチするの初めてなんだ。だから……優しくシて?」
最後に自分からちゅっと唇にキスをする。
顔を少し離し、もう一度焦点を合わせてジョンを見た。
カチコチに固まっている。
……嘘だろ。
「ジョン?……ジョーンー!!」
ペシペシ頬を叩く。
すると、ビクっと体が反応した。ギギギギっと頭が動いてハンコを突くみたいなキスをしてくる。
ぬるぬる舌が入ってきて、熱い掌がうなじや脇腹をぎこちなく撫でる。
おお、性欲が照れを乗り越えようとしている。
頑張れ頑張れと心でエールを送りながら、だんだん気持ちよくなってくる愛撫に身を委ねた。
————-
「夫婦のルールその1。エッチは1日2時間まで。」
初めてジョンとセックスした日の夜、僕はベッドに寝ながら横に座るジョンに二本の指を突きつけた。
最初の夫婦の決め事がこれってどうかと思うけど、命に関わる最重要事項だと既に思い知っている。
「しかしルネ……」
「しかしもカカシもない。はい、復唱して。」
「むむ……エッチは1日2時間まで……。」
「うむ。」
ジョンの口真似をして頷く。
完全に照れを克服したジョンの勢いは凄まじく、宣言したとおり夕食間際まで犯された。
和姦だけど、すごく気持ちよかったけど、あれは犯された以外の言いようがない。
チラリと胸元をひっぱってシャツの中を覗くと、キスマークの鬱血でまだらになった胸とお腹が目に入る。
僕の体商売道具なんだけど……!!
僕は、何年経っても週2回はエッチする仲良しの夫婦になりたいんだ。
しかし週2でこれは死んでしまう。
「ルネ、すまなかった。止まらなかったんだ。許してくれ。」
ジョンがおずおずと水を差し出してくるのを、当然のようにコップを持たせたままコクリと飲んだ。
夕食前に行為は終わったけど、当然ご飯なんてまともに食べられる状態じゃなかったのでずっとジョンに介抱して貰っている。いや、させてあげているでいいやもう。
メイドさんに頼むからいいって言ったのを却下したのはこの人なんだから。
「ルネ、本当に2時間までしか駄目か?」
「1時間にしようか?」
「しかし、君ももっとって言っていたじゃないか。」
「もっとが5時間の意味だって知ってたら言わなかった。」
「3時間でどうだ?2時間半でもいい。」
はぁ、とため息をつく。
「2時間。それで2週間守れたら大陸の出張にずっと付いて行ってあげる。」
ようやくジョンが黙ったので、めでたく夫婦の初めてのルールが妥結した。
その後間も無く、『夫婦のルールその2。エッチは週3回まで』が追加されるのを、この時の僕はまだ知らない。
(番外編おわり)
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ここまでお付き合いありがとうございました!
以降は小ネタ漫画です。
別で2人の大人な話を投稿してますので、興味のある18歳以上の方は作品一覧からどうそ。
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