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◆◇ドラゴンの獣人

世界でたった一匹の獣人6

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「よくそんな卑猥な台詞が次から次へと出てくるよな・・・」
ザッツが呆れて呟いた。
鎖を持つガルフの右手が少し鎖を引いて、マヤの躰がその分ガルフに寄る。戦い慣れた武骨で大きな手が、するりとマヤの服の中に差し込まれて胸のあたりをまさぐった。
「ひぁん」
マヤが嬉しそうに喘ぐ、無邪気に喜ぶマヤがせがむ侭に、ガルフがマヤの胸の尖りと指先で摘まんで先を撫でて愛撫すると、マヤは熱の籠った吐息を吐きながらガルフの頬にキスをくり返した。
「受けるだろ、三百年分だぜ」
ガルフが不機嫌な声でボソリと言った。
「三百年、こいつはずっとこんな事しか客から教えられなかったんだ。マヤをずっとバカなままにして好きなだけ都合の良い様に扱って、それで幸せに出来るならそれも良いのかも知れねぇ。だが、こいつは今でも一人で、毎日誰彼構わず股おっぴろげて男漁ってんだよ、クソ過ぎてマジで受けるぜ」
難しい事が分からないマヤは、ガルフとザッツの会話を聞こうともせず。ただガルフが与える快楽に夢中になっていた。
何も入れていない後口が寂しいのか腰を揺らしていた。コックリングに繋げたチェーンが、微かに音を立ててマヤの卑猥さに拍車を掛けている。
「ガルフぅ。」
マヤが甘えた声でガルフの名を呼ぶ。ガルフはおもむろにマヤの後口に手を伸ばすと、躊躇する事無く中指を一本突っ込み、大量の魔力をいきなり突っ込んだ。
「んぁぁあ!あーっ♡。あっ。ぁひ」
魔力の吸収で性的快感を感じるらしいマヤは限界まで背中をしならせて、卑猥なダンスを踊るみたいに体を痙攣させた。
マヤの虹色の髪が光を反射しながら揺れている。その光景はあまりにも美しく、卑猥なこのシチュエーションに不釣り合いに清らかに見えた。
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