傲慢エルフと変態キメラ Vo1

鈴紐屋 小説:恋川春撒 絵・漫画:せつ

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◇マヤ

マヤの値段4

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「マジ上手い・・・じゃねぇ!・・バカ離せ・・・俺は一月風呂入ってねぇんだよ!」
身体洗浄の魔法は使っているので、そう酷い状態では無いが、やはり本物の風呂には叶わない。
「こら!離せいくら何でもバッチィだろうが」
ムリヤリ引きはがすとチュポンと音がした
「あ・・・ん!」
マヤが濡れた抗議の声をあげる。
ここで、ガルフの我慢の限界が来た。
「あぁぁ!くっそ!おっ前、綺麗なカオしてやらかしやがって、良いか!値段は相場の5人分の金貨五枚!良いな?」
「何?・・・」
大事な話をしているのにマヤは構わずさかってる。話なんて殆ど聞いちゃい無い。
マヤの着ているやたら布の少ないボンテージ風の衣装はマヤの放った物でデロデロだ。
「お・ま・え・の!今夜の値段だよ!俺が!お前に払う値段!」
「・・・?お金ならバイトでもらってるよ?」
新種の媚薬ですっかり出来上がっているマヤには話が通じない。
流石は人食い植物魔獣『サキュパスの花』の実から抽出した媚薬だ。
人食い植物魔獣『サキュパスの花』人食いと言われてはいるが、もちろん人間以外の動物も食べる。
花粉と果実に強力な幻覚と催淫作用のある成分を持っており、幻覚と香りで獲物を引き寄せ、催淫作用と毒で動けなくして食らう。
花はド派手なビビットピンクで目立つので人間は滅多に捕まらないのだが、逆に花が無い時は自生の山葡萄と区別が付きにくい、果実の形や匂いまでそっくりでその芳醇な香りで引き寄せ、実を一粒でも飲み込めば強力な幻覚と催淫作用で助かる者は少ない。
逃げる事が出来なくなった所でブドウの蔦の様な見た目の触手が獲物を絡め取り、穴という穴に入り込んで獲物を内側から熔解しながらすするのだ。
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