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◇エルフのガルフ
傲慢エルフのガルフ14
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「愛してる」
ガラリと雰囲気を変えたガルフが娼夫の瞳を見つめて熱く囁いた。
瞬間娼夫の顔が朱に染まる。
一瞬にして元に戻ったガルフがケロリと言い放つ
「嘘に決まってるだろう。愛してなくても性欲溜まればココはギンギンになるし抱きながら睦言も言えるんだよ」
「んっ・・・んっ・・・も・・・やめて」
耳を塞ごうとした娼夫の両手をガルフが片手でねじ上げる。
「商売男に優しくする趣味はねぇんだよ。良いか、男はな体を売ってる奴なんて本気で惚れたりなんかしねぇんだよ。共有したいって言った時点で気持ち良い公衆便所位にしか考えてねぇ」
「さ・・・最・・・低・・・だ・・・アンタ」
良いね、その怒りに染まった目もそそる、とエルフの巨漢はサドッ気の強い笑いを放った。
「セックスは技術だ。」
だからな、っと残酷に笑って傲慢なエルフは娼婦に言ったのだ。
「お前が恋人とのセックスで感じているのは別にあの男がお前を愛してるワケじゃねぇんだよ。」
だってお前、俺とヤッてる今の方が体は気持ち良いだろう?っと突き上げて鳴かせながらエルフの男が笑う。
ひくり、と娼夫は喉をならして自分を快感で濡らしながら地獄に突き落とした男をキッと見据えた。
分かっていた。そんな事、言われなくても。
「・・・・・・アンタなんか、大嫌いだっ!。」
それでもその夜、娼夫はガルフが果てるまで快感で善がった。
別れ際、ガルフは娼夫に守り人に渡しただけと同じ額の金貨と細かい金と封書を渡した。
「男と別れるかどうかはお前が決めろ、ただしその金は絶対に渡すな。お前の為に使え。客を取ったふりをして男に渡すのもダメだ。もし体を売る位しか金を稼ぐ術を知らないなら何処かに弟子入りして技術を学べ、その為の金を稼ぎたいならここに行け。ここなら学び舎になりうる巧も山ほどいる。お前は若いんだから未だ間に合う。」
封書には、チェチェイカで有名な娼館の住所が書いてあった。それはマイラとソエレンの二国に接する大きな交易の町で、三国の金持ちが通うという高級娼館だ。
去っていったガルフの閉めた扉に渡された物を投げつけようとして・・・・・娼婦は振り上げた己の腕を静かに下ろし、渡された金と封書を大事そうに胸元で握りしめた。
ガラリと雰囲気を変えたガルフが娼夫の瞳を見つめて熱く囁いた。
瞬間娼夫の顔が朱に染まる。
一瞬にして元に戻ったガルフがケロリと言い放つ
「嘘に決まってるだろう。愛してなくても性欲溜まればココはギンギンになるし抱きながら睦言も言えるんだよ」
「んっ・・・んっ・・・も・・・やめて」
耳を塞ごうとした娼夫の両手をガルフが片手でねじ上げる。
「商売男に優しくする趣味はねぇんだよ。良いか、男はな体を売ってる奴なんて本気で惚れたりなんかしねぇんだよ。共有したいって言った時点で気持ち良い公衆便所位にしか考えてねぇ」
「さ・・・最・・・低・・・だ・・・アンタ」
良いね、その怒りに染まった目もそそる、とエルフの巨漢はサドッ気の強い笑いを放った。
「セックスは技術だ。」
だからな、っと残酷に笑って傲慢なエルフは娼婦に言ったのだ。
「お前が恋人とのセックスで感じているのは別にあの男がお前を愛してるワケじゃねぇんだよ。」
だってお前、俺とヤッてる今の方が体は気持ち良いだろう?っと突き上げて鳴かせながらエルフの男が笑う。
ひくり、と娼夫は喉をならして自分を快感で濡らしながら地獄に突き落とした男をキッと見据えた。
分かっていた。そんな事、言われなくても。
「・・・・・・アンタなんか、大嫌いだっ!。」
それでもその夜、娼夫はガルフが果てるまで快感で善がった。
別れ際、ガルフは娼夫に守り人に渡しただけと同じ額の金貨と細かい金と封書を渡した。
「男と別れるかどうかはお前が決めろ、ただしその金は絶対に渡すな。お前の為に使え。客を取ったふりをして男に渡すのもダメだ。もし体を売る位しか金を稼ぐ術を知らないなら何処かに弟子入りして技術を学べ、その為の金を稼ぎたいならここに行け。ここなら学び舎になりうる巧も山ほどいる。お前は若いんだから未だ間に合う。」
封書には、チェチェイカで有名な娼館の住所が書いてあった。それはマイラとソエレンの二国に接する大きな交易の町で、三国の金持ちが通うという高級娼館だ。
去っていったガルフの閉めた扉に渡された物を投げつけようとして・・・・・娼婦は振り上げた己の腕を静かに下ろし、渡された金と封書を大事そうに胸元で握りしめた。
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