傲慢エルフと変態キメラ Vo1

◇エルフのガルフ

傲慢エルフのガルフ１

世界に生きとし生ける全ての種族が共闘して悪の魔王ベルムを打ち滅ぼしてから300年経つ。
世界は落ち着きを取り戻し、共通の敵がいなくなった人々は次第に仲間意識が薄れていった。
最近はチラホラときな臭い争いの歌が吟遊詩人たちの口から流れる様になって久しい。

世界平和を目指す事を重要目標として掲げる、独立魔導研究機関『ウロボロス』に所属し、調査員の仕事をしているエルフのガルフは、今、世界で最も他種族が共存し、最も種族差別が無いと言われている国、チェチェイカ共和国に入国していた。
チェチェイカ共和国は自由の国だ。
その自由が最も顕著に反映されているのが恋愛で、近親相姦と未成年の婚姻及び性交以外は殆ど承認されている。
巷には『チェチェイカに行けば死体とでも結婚できる』というブラックジョークが有る位だ。
まぁ本人の正式な遺言があれば可能なのでただの冗談でも無いのだが・・・。
一言にチェチェイカといっても共和国なだけあってこの国は相当広い、世界最大の国マイラに次いで二位の座を、同じ大陸の反対側に有るロワンバヒオ公国と争っている位だ。
さて、その広大な国チェチェイカに、ガルフはある噂の真偽を確認すべく入国していた。
傍らには手始めに情報収集と性欲発散するために買った娼夫が半ば意識を手放した状態でカウチソファーの背もたれに片足をかけたまま体を投げ出していた。
「あ・・・・あぁ・・」
まだ、熱が収まらないらしい。
なんだ・・・買うときは一晩で騎士10人とでも出来るなんて豪語してたから期待していたのに期待外れな・・・。
ガルフはフッと鼻をならした。
さっきまでガルフの極太のそれを飲み込まされていたソコからトプリトプリと叩き込んだ白いものが溢れている。
絶景だな。っとガルフはニヤリと笑ってウイスキーを一口煽った。
少々やり過ぎたか？
イヤ、通常の５倍も料金を払っているのだ。
最後まで付き合ってもらわなくては割に合わない。