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すべては幻、隣の庭は枯れ木の庭 1ー18
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生来、薬の効きやすい体質のルークは催淫効果が切れるのに半日以上もかかった。
その時の惨めな気持ちを思い出して、思わず涙を一粒ポタリと落とした。
慌てて拭って汗が落ちた振りをした。
シャルレがこちらを見ている。
今好きな人にまさか昔の悲惨な思い出なんて話したいとは思わない、引かれたら悲しいじゃないか。
仕方ないので明るくちょっと拗ねた振りをして、
「僕は二度と一人で自分で自分のチンコほじりながら自慰なんかしたくありません」
それだけ言って肩を竦めて済ませた。
シャルレは一拍ルークを見つめたあと、一回ゆっくり瞬きしたあと
「っそ。分かったわ」
それだけ言って、あとは体が暖まるまで湯船に浸かって浴室から二人で出た。
浴室から出た数分後、体を拭ってシャルレの髪を魔法で乾かして、さぁ自分の服を着ようと自分の着替えを置いた籠の前まで来てルークの思考は停止した。
「あ?」
服が無い。
いや着る物はある。ルークが自分で用意した服が無い。
代わりにシャルレにプレゼントした例の巻きスカートと、怪しげな小さな金具の着いたボディチェーン、豪華なキラキラしたビジューが縫い付けられたやたら布の少ない下着が置いてあった。
ルークが下着を摘まみ上げると、縫い付けられたガラスのビジューが揺れてキラキラとランプの光を反射した。
言いたい事はわかる。ルークの着替えの籠に入っていたという事は今夜ルークにこれを着ろという事なのだろう。
しかし、
「───ナゼ?」
理由が分からなかった。
さっさと文句を言わず着てしまえば良いモノを、戸惑い躊躇した自分をルークは直ぐに後悔した。
その時の惨めな気持ちを思い出して、思わず涙を一粒ポタリと落とした。
慌てて拭って汗が落ちた振りをした。
シャルレがこちらを見ている。
今好きな人にまさか昔の悲惨な思い出なんて話したいとは思わない、引かれたら悲しいじゃないか。
仕方ないので明るくちょっと拗ねた振りをして、
「僕は二度と一人で自分で自分のチンコほじりながら自慰なんかしたくありません」
それだけ言って肩を竦めて済ませた。
シャルレは一拍ルークを見つめたあと、一回ゆっくり瞬きしたあと
「っそ。分かったわ」
それだけ言って、あとは体が暖まるまで湯船に浸かって浴室から二人で出た。
浴室から出た数分後、体を拭ってシャルレの髪を魔法で乾かして、さぁ自分の服を着ようと自分の着替えを置いた籠の前まで来てルークの思考は停止した。
「あ?」
服が無い。
いや着る物はある。ルークが自分で用意した服が無い。
代わりにシャルレにプレゼントした例の巻きスカートと、怪しげな小さな金具の着いたボディチェーン、豪華なキラキラしたビジューが縫い付けられたやたら布の少ない下着が置いてあった。
ルークが下着を摘まみ上げると、縫い付けられたガラスのビジューが揺れてキラキラとランプの光を反射した。
言いたい事はわかる。ルークの着替えの籠に入っていたという事は今夜ルークにこれを着ろという事なのだろう。
しかし、
「───ナゼ?」
理由が分からなかった。
さっさと文句を言わず着てしまえば良いモノを、戸惑い躊躇した自分をルークは直ぐに後悔した。
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