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ルークの初恋 3-6
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「人工ですけどね」
「イヤ!コレ!だってよ魔法まで籠ってるじゃんか!防御魔法!」
「?守りの指輪ですから。魔石と言っても屑石だし入ってる魔法も大した事ないし、売れても仕入れ値位にしかならないでしょうけど。そんなモノしか無くて申し訳ないです。じゃ、僕これで」
そう言って、ルークは早くその店を後にした。
時間に余裕は有るとはいえ、さっさと城の中に入ってしまいたかった。
後に残された店主は呆然と呟いた。
「バカ言え、このレベルの魔法が入った石なら、魔物の多い地域で売れば店の半年分の売り上げになるわ」
まだまだ十分間に合う時間ではあるものの、思いがけず予定外の時間を食ってしまいルークは少し足の運びを早めて歩いた。
周囲が混んでいるので走ると反って時間を食う事になりそうだ。
『今夜本当に抱かれて帰って来るなら、心も体も疲れ切って来るだろうから、疲労回復できる物とか用意しておきたい』そこまで考えて、シャルレが何をしに行ったのか思い出し、猛烈な憤りを覚えた。
当たり所が無くてその辺の岩を力いっぱい踏みつけていると、後ろから先ほどの青年が声を掛けて来た。
「あははは、可愛い顔して以外と気性が激しいね」
「先ほどの・・・」
慌てて佇まいを正してルークは一礼した。
「先ほどはありがとうございました」
「イヤ、この国は私の友人の国だからね。たまの慈善活動位は力を惜しまないさ」
「やっぱりお身分の高い方なんですね、騎士様でしょうか?」
「ふふふ、やっぱり君、結構聡い子だねぇ。好きだよ、物分かりの良い子はイロイロ使い勝手がいいしね」
『イロイロ使い勝手がいい』の所で、一瞬醸し出された青年のただならぬ気配を感じ取って、ルークの勘は一気に目の前の青年を要警戒対象として認識した。
「イヤ!コレ!だってよ魔法まで籠ってるじゃんか!防御魔法!」
「?守りの指輪ですから。魔石と言っても屑石だし入ってる魔法も大した事ないし、売れても仕入れ値位にしかならないでしょうけど。そんなモノしか無くて申し訳ないです。じゃ、僕これで」
そう言って、ルークは早くその店を後にした。
時間に余裕は有るとはいえ、さっさと城の中に入ってしまいたかった。
後に残された店主は呆然と呟いた。
「バカ言え、このレベルの魔法が入った石なら、魔物の多い地域で売れば店の半年分の売り上げになるわ」
まだまだ十分間に合う時間ではあるものの、思いがけず予定外の時間を食ってしまいルークは少し足の運びを早めて歩いた。
周囲が混んでいるので走ると反って時間を食う事になりそうだ。
『今夜本当に抱かれて帰って来るなら、心も体も疲れ切って来るだろうから、疲労回復できる物とか用意しておきたい』そこまで考えて、シャルレが何をしに行ったのか思い出し、猛烈な憤りを覚えた。
当たり所が無くてその辺の岩を力いっぱい踏みつけていると、後ろから先ほどの青年が声を掛けて来た。
「あははは、可愛い顔して以外と気性が激しいね」
「先ほどの・・・」
慌てて佇まいを正してルークは一礼した。
「先ほどはありがとうございました」
「イヤ、この国は私の友人の国だからね。たまの慈善活動位は力を惜しまないさ」
「やっぱりお身分の高い方なんですね、騎士様でしょうか?」
「ふふふ、やっぱり君、結構聡い子だねぇ。好きだよ、物分かりの良い子はイロイロ使い勝手がいいしね」
『イロイロ使い勝手がいい』の所で、一瞬醸し出された青年のただならぬ気配を感じ取って、ルークの勘は一気に目の前の青年を要警戒対象として認識した。
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