真夜中の太陽 ルークの初恋

ルークの初恋 ２－１１

ただ善がって鳴くだけの状態になってしまったルークに、シャルレがポツリと独り言を零した。
「ごめんね、手加減出来なくて、今夜だけは絶対イキたくないの。アイツの愛撫でだけは、どうしても」
いつになく余裕が無さそうなシャルレが、突き上げながら、苦い顔をして言った。
「・・・・今日の相手ね・・・幼馴染みなの」
泣きそうな顔に見えた。
ルークの胸がチクリと痛んだ。
返事が出来ないルークに構わずシャルレは続けた。
「あいつだけは、無いと思ってたのに・・・！」
中イキしたばかりのルークの蜜胎がシャルレの熱で中を擦られる度に再び快感を拾い始めた。
胎の中は収縮して突き上げて来るシャルレの陰茎に絡み着いている。
手加減出来ないとか言いつつ、シャルレの熱は、的確にルークの良い所を捏ねて擦り、粗末に扱う様な感じはしなかった。
ルークにはその思いやりがただ嬉しく、次にシャレルを待ち構えている行為がひたすら悔しかった。
「・・・っちにしろどっちにしろ僕の心が焼ける事には変わりないです」
『今夜の貴方の相手がどんな人であっても』と、朦朧としながらも焼きもちだけはしっかり妬くルークにシャルレが一瞬複雑な表情を浮かべた。
「貴方、私を抱きたいの？」
こんなに抱かれて善がっておいて、と、シャルレがお道化どけて言った。
「ジェイド、こんな時にっ・・・もうっ」
文句を言うルークを愛撫しながらふふふとシャルレが笑う。
「何だって良いですよ、貴方と特別な関係になれるなら、抱くでも抱かれるでも、唯」
「ただ？」
「他のヤツとヤッてるのだけは『良し』なんて、どうやったって言えない！・・好きだから！・あぁっ・・そこっ・・・ひゃぁっ、誰かにっ、だかっ、抱かれるのは特にムカつきます」
何の力も持たないルークには止める手段は無いけれど、その行為自体を認めるなんて出来ない。