闇夜の星 暗闇の燈火(やみよの ほし くらやみの ともしび)

蜜月（巣籠もり）

◆◆◆５

ロモソルーンの性器に喉を擦られる度に、シェルの体は高まっていった。
ロモソルーンの物が大きくて、ゆっくりとした動きでしか愛せないのが焦れったい位。
シェルの体は、二人の行為が深まる程に高まり、ロモソルーンに飢えていった。
ロモソルーンはシェルが夢中になって自分の物を咥え込むのを愉悦と快感で満たされながら見下ろした。
時折シェルの体を尻尾の先でなぞると、シェルが喘ぎながら身をよじらせるのにも興奮した。
「・・・呪まじないはな、思いが大きく結果に影響を与える物なんだ」
ロモソルーンが、唐突に先程のシェルの問いかけの答えを語り始めた。
余りにも気持ちよくて、暴走しそうな自分を抑える為に、気を紛らわせようとしたのかも知れない。
「魔術で発動する魔法には、思いを必用としない。
　魔術は純粋に開発された技術だ。
　魔力と知識と技術さえ揃えば、一律同じ結果を生み出せる。
　呪まじないは、そうはいかない。
掛ける方と掛けられる方の思いが術の成功を大きく左右するし、威力も大きく変わる。
　呪まじないは、魔術が出来る前から在った魔法なんだ。呪のろいに最も近いものだ。
　呪まじないと呪のろいの違いは簡単さ、良い結果をもたらすモノが呪まじない、悪い結果をもたらしたモノが呪のろいだ。
　人の思いが影響する分、一度かかったら解とくのが難しいんだ。魔術はスペルを分解すれば良いだけだが、呪まじないや呪のろいは思いを解ほどかなければならないから、呪まじないの扱いが余りにも大変だから、魔術が生み出されたのさ」
ロモソルーンの説明を聞いて、シェルはふと気がついた。