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蜜月(巣籠もり)

◆◆◆3

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これ以上入らない所までシェルの体を貫き、入り込んでいるというのに、シェルの体は強烈にロモソルーンの存在を求めていた。
「君の何が欲しいかも自覚出来ないのに、ひたすら君が欲しいんだ。ロモソルーン」
シェルは自分のどうしようもない焦燥感に戸惑った。
しかし、ロモソルーンは訳知り顔で、むしろ何か勝ち誇った顔でクフリと笑った。
「それはな、おれのまじないの成果だ。5年という歳月をかけて、俺はそれがまじないだと自覚する前から、お前を俺の番にすべくまじないをかけていた」
シェルの目に映った、ロモソルーンの瞳孔の二重の輪が、輝きをました。
ロモソルーンはシェルの腰を抱え直して、腰を押し付け小刻みに揺すり上げた。ロモソルーンの熱を受けてシェルの体が喜んでふるえた。
「その空間にな、お前の中に出来たその部屋に、これから数か月かけてを詰め込むんだ。お前の体を千年生かすために。
詰め込む物は俺そのものの様な物だ。
それは魔力の様でいて、魔力とは少し違う、強いて言うなら命だな」
「ぁあっ」
「どこだ?その部屋の入り口は?分かるか」
「わかんないっでも」
「でも?」
「ひたすら中に欲しい、あと、
「上等!先ずは入口探しからか!」
シェルが言ったとたん、ロモソルーンはシェルに突き刺していた熱を引き抜いた。
抜き去られた衝撃と、自分の中から愛しい存在が消えた焦燥で、シェルが悲鳴交じりの喘ぎを上げた。
「やぁぁっ。あっ」
ロモソルーンは抜き出した自分の熱を、シェルの目の前に差し出した。
「ぁ・・・」
シェルは、うっとりとその人間の物と比較するとあまりにも大きな熱をみつめた。
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