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蜜月(巣籠もり)

◆◆25

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苦痛でしか無かった行為で、こんなに幸せを感じる事が出来る日が来るなんて。
あの冷たい雨の日の絶望を、人としての尊厳をすべて壊された性奴隷調教の日々を、別に、先に明るい未来があるなんて思わなかったけれど、それでも、自分を諦めないで本当に良かった。
身動一つ出来ない体で抱かれているのに、安心して快楽に溺れる事が出来る程、信じられる相手を見つけた。
なんて幸運な事だろう。
ロモソルーンに出会うまで、いや、出会ってしばらくの間も、いつも怯えていた。
いつも、絶望していた。
(いつの間に、僕はこんなに普通に生きられる様になったんだろう?)
やんちゃでいたずらっ子のロモソルーンに振り回されながら、夢中で日々を過ごしている内に、いつの間にか平気になっていた。
自分でも気が付かない位自然に、全く平気になったわけではないけれど、すっかり自分よりもずっと大きく強くなった。まぁ、強いのは最初からだけれど、自分を抱くロモソルーンを抱きしめたいと思える程に。
シェルは、色んな事が平気になっていた。
ロモソルーンがまた射精が近いのか、心持ち強めにシェルの胎を突き刺し始めた。
熱くて硬いロモソルーンのものがシェルの中心を内壁を擦りながら行き来していく。
圧迫が移動する度にシェルの体内は蠢き、ロモソルーンの熱に絡みついて強く痙攣を起こして内へ内へとロモソルーンの熱を誘った。
(気持ちいい)
「シェル、ぅあっ。シェル!気持ちいい。俺の番っ。愛してる、ぁあ。凄い、シェルの体の中で俺とお前の魔力が混ざってまるでシェル自体が魔法陣みたいだ」
(僕自体が魔法陣?)
凄い事を言うな、とシェルは心の中で笑った。
でも、もし、今魔法で何か出来るなら、
(ぁあ、早く動ける様になってロモソルーンをちゃんと抱きしめたいなぁ)
そう、思った。
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