384 / 398
蜜月(巣籠もり)
◆◆23
しおりを挟む
ただ一緒の寝具で眠るだけなわけではない、本当に、ソレをする。きちんと行ったかどうかは、見張られるか、後で証拠を見届人に確認されるから、逃れる事は出来ない。
死後婚を行うと役所に届け出を出すから後世まで記録が残る。つまり、死体とセックスしたという記録が死ぬまで残る。
そんな経歴欲しがる生者なんているわけがない。あまりにもなり手がいなくて、金持ちは時として奴隷を買って最下層では有るが、正式な国民としての身分と引き換えに死んだ家族と結婚させたり、死後婚の相手役を生業にする者が出る位だという。
今の二人の行為の絵面は、まるでその死後婚の初夜の様だった。
違う所は、死後婚の相手となった生者は、金や政治的関係、場合によっては奴隷身分からの解放の為にイヤイヤやっているのに対し、ロモソルーンは夢中でシェルを抱いている所だろう。
本当に、ロモソルーンは、愛おしそうにシェルを抱いていた。
一体二人のセックスが始まって、どの位の時間が経っているのだろうか。シェルには最早わからなくなっていた。
ロモソルーンに、何回、彼の精を体の中に打ち込まれたのかも。
感じるのは、丹田で渦巻いている強烈な快楽と、ロモソルーンの精が体内に打ち込まれる度に快感と共に走る電気の様な痺れや、ロモソルーンの魔力、体中を愛撫するロモソルーンの唇や舌、彼の手の感触や吐息、抱きしめてくれる優しい腕の感触だけだった。
そして、シェルは、ただ焦れたかった。
この唇が動いたら、ロモソルーンが喜ぶ事が言えるのに、この体が動いたら、自分だってロモソルーンを抱きしめる事が出来るのに。最初みたいに、口淫できたら、ロモソルーンはきっと喜ぶ。
死後婚を行うと役所に届け出を出すから後世まで記録が残る。つまり、死体とセックスしたという記録が死ぬまで残る。
そんな経歴欲しがる生者なんているわけがない。あまりにもなり手がいなくて、金持ちは時として奴隷を買って最下層では有るが、正式な国民としての身分と引き換えに死んだ家族と結婚させたり、死後婚の相手役を生業にする者が出る位だという。
今の二人の行為の絵面は、まるでその死後婚の初夜の様だった。
違う所は、死後婚の相手となった生者は、金や政治的関係、場合によっては奴隷身分からの解放の為にイヤイヤやっているのに対し、ロモソルーンは夢中でシェルを抱いている所だろう。
本当に、ロモソルーンは、愛おしそうにシェルを抱いていた。
一体二人のセックスが始まって、どの位の時間が経っているのだろうか。シェルには最早わからなくなっていた。
ロモソルーンに、何回、彼の精を体の中に打ち込まれたのかも。
感じるのは、丹田で渦巻いている強烈な快楽と、ロモソルーンの精が体内に打ち込まれる度に快感と共に走る電気の様な痺れや、ロモソルーンの魔力、体中を愛撫するロモソルーンの唇や舌、彼の手の感触や吐息、抱きしめてくれる優しい腕の感触だけだった。
そして、シェルは、ただ焦れたかった。
この唇が動いたら、ロモソルーンが喜ぶ事が言えるのに、この体が動いたら、自分だってロモソルーンを抱きしめる事が出来るのに。最初みたいに、口淫できたら、ロモソルーンはきっと喜ぶ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
395
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる