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蜜月(巣籠もり)

◆◆20

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 これは、木でできた張りぼてか、と言いたくなるくらい、固く勃起したロモソルーンの性器が数え切れないほどシェルの体を突き刺した。
 自分の中心、自分でも触ったこともない様な自分の奥深くを、愛する男の熱が快楽を以ってして焼いている。
 擦れ合う体の摩擦がさらにそれを煽って、シェルは再び人形の様に自分の体をピクリとも自分の意志では動かせなくなっていた。
 グゥッと低い唸り声を上げて、ロモソルーンがシェルの腹の中に自分の精を放った。
 人間の形に限りなく近い形になっても、量は人間とは比べ物にならない位多かった。
 自分の胎の中に、ロモソルーンの熱い精液がそそがれるのをシェルは感じた。
 同時に、ロモソルーンの魔力を直接丹田にぶち込まれる強烈な快楽がシェルを襲った。
 シェルの体から、雷のような、稲光が丹田から四肢の先端に向かって何度か走って、シェルの体が数回跳ねた。
 うっすらとシェルの頬が薄紅に染まり、ゆるく解けた唇の片端から、透明なよだれが一筋落ちていった。
 ロモソルーンがそれを目に留めて、勝ち誇った様にニヤリと笑った。
「気持ちいいか」
 聞かれても、目玉すら動かせなかった。
 気持ちいいなどと、生易しい表現では表現しきれない程強烈だった。
 おまけにロモソルーンと来たら、放った精液をシェルの胎の中に塗り込めるかの様に更に腰を動かし、中をかき回しているのだ。
 もし、シェルが今体を動かす事が出来ていたら、鳴き善がりながら腰を振って絶頂を繰り返しているだろう。
 ロモソルーンの性器は、シェルの胎の中に大量の精子を放っても、少しも萎える様子を見せなかった。
 それどころか、一度精を放って更に勢いが増した様にすら感じられていた。
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