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暗闇の灯火
◆◆◆8
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もちろんシェルも、否、シェルこそが一番思った。『そもそもするな』、と。
「不味い、止めないと!」
焦るシェルに気づかず、ロモソルーンはバサリと一回羽ばたいて、自ら自分が作ったブレスの中に潜って核を右手で掴んだ。そして舞う様に空で一回転した。
たちまちロモソルーンは燃え盛る炎を身に纏った炎のドラゴンと化した。
下で見ていた人間もドラゴンも大迫力の炎のドラゴンに歓声やどよめきの声を上げた。
「おー。さすがにあれだけの大きさでやると迫力が違うな」
「オイオイオイオイ。ロモソルーン様まさか本当にア|レ《
・》やるつもりじゃねぇの?どこに突撃するつもりだよ!?」
「あんなん巻き込まれたら俺達瞬殺じゃねぇか!墓には来ねぇって言ったよな!?」
呑気に仰ぎ見るドラゴン達とは対照的に、慌てたのはやはり人間達だ。
「ロモソルーンってば!」
大方、海にでも突っ込むつもりなのだろうとシェルは直ぐに理解した。
しかし、いくら海とは言え、こんな近くにあんな大きな隕石紛いのものが落ちたら、大変な事になる。
焦る人間達に構わずロモソルーンはなんの心意気のつもりなのか炎の炎を一回ゴォっと天に向かって吹き上げると、くるりと一回宙返りをして、
ギャゴォォォォ
っと地響きがする程恐ろしい雄叫びを上げて海めがけて突っ込んだ。
羽ばたき、勢いを増し、正に隕石の如く突っ込んだ。
いくらトホスマ・スダの海が深いとはいえ、誰が見ても何か大惨事が起きる予感を感じないわけにはいかない勢いだった。
ドラゴン達は然り気無く人間達をその身の影に庇い、竜騎士達は盾を構え、魔法を使える騎士達は防御魔法の用意もした。
騒ぎを止めたのは、シェルだった。
「不味い、止めないと!」
焦るシェルに気づかず、ロモソルーンはバサリと一回羽ばたいて、自ら自分が作ったブレスの中に潜って核を右手で掴んだ。そして舞う様に空で一回転した。
たちまちロモソルーンは燃え盛る炎を身に纏った炎のドラゴンと化した。
下で見ていた人間もドラゴンも大迫力の炎のドラゴンに歓声やどよめきの声を上げた。
「おー。さすがにあれだけの大きさでやると迫力が違うな」
「オイオイオイオイ。ロモソルーン様まさか本当にア|レ《
・》やるつもりじゃねぇの?どこに突撃するつもりだよ!?」
「あんなん巻き込まれたら俺達瞬殺じゃねぇか!墓には来ねぇって言ったよな!?」
呑気に仰ぎ見るドラゴン達とは対照的に、慌てたのはやはり人間達だ。
「ロモソルーンってば!」
大方、海にでも突っ込むつもりなのだろうとシェルは直ぐに理解した。
しかし、いくら海とは言え、こんな近くにあんな大きな隕石紛いのものが落ちたら、大変な事になる。
焦る人間達に構わずロモソルーンはなんの心意気のつもりなのか炎の炎を一回ゴォっと天に向かって吹き上げると、くるりと一回宙返りをして、
ギャゴォォォォ
っと地響きがする程恐ろしい雄叫びを上げて海めがけて突っ込んだ。
羽ばたき、勢いを増し、正に隕石の如く突っ込んだ。
いくらトホスマ・スダの海が深いとはいえ、誰が見ても何か大惨事が起きる予感を感じないわけにはいかない勢いだった。
ドラゴン達は然り気無く人間達をその身の影に庇い、竜騎士達は盾を構え、魔法を使える騎士達は防御魔法の用意もした。
騒ぎを止めたのは、シェルだった。
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