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暗闇の灯火
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真円の黒い瞳孔の周囲を、また太くて丸い中抜きの円が取り囲んだ形になった。
「ロモソルーン」
シェルが驚いてロモソルーンの名前を呼ぶと、ロモソルーンはブルブルと数回頭を振って、
「あー。スゲェ」
感嘆の声と共に、大きなため息を一つついた。
相当興奮しているのか、ため息と共に白い水蒸気まで吐いた。
ロモソルーンは、シェルを見つめながらしたなめずりを二回もした。
「もう一回やって」
せがまれて、次の用意をしながらも、シェルは始めてみるロモソルーンの瞳孔の変化に戸惑った。
「ロモソルーン、目が」
「なに?」
自分の瞳孔の形状が変わった事に、ロモソルーン自信は気がついていない様だった。
「目の形が、瞳孔の形が見た事無い形に変わってる。何とも無いの?!」
「あぁ、変わったか。
シェルは聞いた事無かったか。
交尾の時、最高に興奮すると、ドラゴンは皆こうなる」
ロモソルーンは歯を剥き出して笑った。
「交尾が済めば、元に戻る。恐いか?」
「何事かと思って驚いたの。ドラゴンって本当に何もかも人間と違うんだね。」
「・・・恐いか?」
「僕は、ロモソルーンは、ロモソルーンだけは、恐いと思った事無いよ」
「嫌じゃないか?」
「嫌じゃないよ、好きだよ、さっき言ったじゃないか」
「ん?」
「愛してる」
「そうか」
なぜだかロモソルーンは、泣きそうな顔で微笑んで、シェルに口づけをすると
「ルァルァ」
と鳴いた。
シェルは花の蕾がほころぶ様に笑うと、口づけを返して、それからさっきよりも濃いめに魔力を全身にまとって、ロモソルーンの性器に抱きついて、愛撫を再開すると、もう一度、ロモソルーンの性器の根元に魔力をたっぷり押し込んだ。
「ロモソルーン」
シェルが驚いてロモソルーンの名前を呼ぶと、ロモソルーンはブルブルと数回頭を振って、
「あー。スゲェ」
感嘆の声と共に、大きなため息を一つついた。
相当興奮しているのか、ため息と共に白い水蒸気まで吐いた。
ロモソルーンは、シェルを見つめながらしたなめずりを二回もした。
「もう一回やって」
せがまれて、次の用意をしながらも、シェルは始めてみるロモソルーンの瞳孔の変化に戸惑った。
「ロモソルーン、目が」
「なに?」
自分の瞳孔の形状が変わった事に、ロモソルーン自信は気がついていない様だった。
「目の形が、瞳孔の形が見た事無い形に変わってる。何とも無いの?!」
「あぁ、変わったか。
シェルは聞いた事無かったか。
交尾の時、最高に興奮すると、ドラゴンは皆こうなる」
ロモソルーンは歯を剥き出して笑った。
「交尾が済めば、元に戻る。恐いか?」
「何事かと思って驚いたの。ドラゴンって本当に何もかも人間と違うんだね。」
「・・・恐いか?」
「僕は、ロモソルーンは、ロモソルーンだけは、恐いと思った事無いよ」
「嫌じゃないか?」
「嫌じゃないよ、好きだよ、さっき言ったじゃないか」
「ん?」
「愛してる」
「そうか」
なぜだかロモソルーンは、泣きそうな顔で微笑んで、シェルに口づけをすると
「ルァルァ」
と鳴いた。
シェルは花の蕾がほころぶ様に笑うと、口づけを返して、それからさっきよりも濃いめに魔力を全身にまとって、ロモソルーンの性器に抱きついて、愛撫を再開すると、もう一度、ロモソルーンの性器の根元に魔力をたっぷり押し込んだ。
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