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アッシュレアの敵討ち
◆◆◆◆◆◆◆◆22
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そのうち、とうとうアッシュレアの右手から、鉈が抜けた。
そうすると、アッシュレアは今度はその手を何の躊躇もせずにゴブリンの傷口に突っ込んで、なかをぐちゃぐちゃとかき回し始めた。
「あぁぁぁあ!どこよ?!返せlぇ!どこにやったのよぉ!あぁああああ!っ!」
アッシュレアは、何かを探している様だった。
ルメラは呆然としながらも、もう一度アッシュレアを止める為に地面に手をついた。
「食べたんでしょう?!ねぇ!?」
アッシュレアが血走った目をして、右手でゴブリンの傷口をかき回し、左手の鉈で傷口をこじ広げながら叫んでいる。
ルメラが手をついた所に、偶然、先ほどのブレスレットがあった。
何となく手にとってそれを確かめた。
ただの金の腕輪だと思っていたが、よく見ると小さな魔石が3つはめ込まれていた。
ブレスレットの内側に、文字が刻まれている。ルメラは、内側に付いていた血液や肉片をエプロンで拭って見た。
『出会って最初のお誕生日の記念に。ミレニアへ、アッシュレアより』
腕輪は、二人で祝う最初のミレニアのお誕生日の記念に、アッシュレアがミレニアにプレゼントした手作りのブレスレットだった。
金のブレスレットをしている子供は、その子を大切にしている保護者がいる証拠になる。その子を大事に保護している大人がいる気配がある。それだけで、子供は同年代の子から苛められにくくなる。
だからアッシュレアは、最初の誕生日に金の腕輪を贈った。
アッシュレアは、子供の頃それが無くて、こっそり人から貰ったふりをして、自分で作った位羨ましい物だったから、ミレニアを引き取った時に、最初の誕生日に贈ると決めていた。そして贈った。
それをミレニアはお守り代わりにいつも身に付けていた。
ゴブリンの腹から出てきたのは、まさに、そのブレスレットだった。
そうすると、アッシュレアは今度はその手を何の躊躇もせずにゴブリンの傷口に突っ込んで、なかをぐちゃぐちゃとかき回し始めた。
「あぁぁぁあ!どこよ?!返せlぇ!どこにやったのよぉ!あぁああああ!っ!」
アッシュレアは、何かを探している様だった。
ルメラは呆然としながらも、もう一度アッシュレアを止める為に地面に手をついた。
「食べたんでしょう?!ねぇ!?」
アッシュレアが血走った目をして、右手でゴブリンの傷口をかき回し、左手の鉈で傷口をこじ広げながら叫んでいる。
ルメラが手をついた所に、偶然、先ほどのブレスレットがあった。
何となく手にとってそれを確かめた。
ただの金の腕輪だと思っていたが、よく見ると小さな魔石が3つはめ込まれていた。
ブレスレットの内側に、文字が刻まれている。ルメラは、内側に付いていた血液や肉片をエプロンで拭って見た。
『出会って最初のお誕生日の記念に。ミレニアへ、アッシュレアより』
腕輪は、二人で祝う最初のミレニアのお誕生日の記念に、アッシュレアがミレニアにプレゼントした手作りのブレスレットだった。
金のブレスレットをしている子供は、その子を大切にしている保護者がいる証拠になる。その子を大事に保護している大人がいる気配がある。それだけで、子供は同年代の子から苛められにくくなる。
だからアッシュレアは、最初の誕生日に金の腕輪を贈った。
アッシュレアは、子供の頃それが無くて、こっそり人から貰ったふりをして、自分で作った位羨ましい物だったから、ミレニアを引き取った時に、最初の誕生日に贈ると決めていた。そして贈った。
それをミレニアはお守り代わりにいつも身に付けていた。
ゴブリンの腹から出てきたのは、まさに、そのブレスレットだった。
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