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アッシュレアの敵討ち
◆◆◆◆◆◆◆◆3
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ロモソルーンは、暫くその亡骸を見つめた。
シェルも、こうなるかも知れなかったのだ。
しかもそのプレートはシェルの出身国の性奴隷のプレートだった。
「ここにシェルがいなくて良かった」
こんなもの見せたらどうなる事かと思うと胸が痛んだ。
ふと、奴隷のネームプレートの名前を気まぐれに読んだ。
『ギース』。ネームプレートには、確かに『ギース』と書かれていた。
「ロモソルーン!そろそろ竜騎士どもが追い付いて来るぞ!」
背後でベルマが声をあげた。
「わかった!」
ロモソルーンは短く返事をすると。再び洞窟の壁をぶち壊しはじめ、ゴブリンも土も岩も一飲みのして、火を吹きながら戦いを再開した。
戦いは今回、ゴブリンの群の規模が大きかった為、時間はかかったものの滞りなく終わり、隊は日が暮れる前に何とか帰路についた。
ロモソルーンはアッシュレアとの約束のゴブリンを一匹咥えてぶら下げながら空を飛んでいた。
行きは先陣、後続等役割が決まっていたので隊列を組んで飛んできたが、戦いが済んだ帰りは銘々仲の良いドラゴン同士でだいたい並んで飛んでいる。
ロモソルーンの横にもベルマが飛んでいた。
「なぁ?さっき何やってたんだ?」
「ん?あぁ。人間の死体が有ったから片付けてた」
「ふぅん。おやさしいこって」
「いや」
「なぁ、ファーファナルのやつ大丈夫かだと思うか?」
「さぁな、国王の話じゃ、アイツミレニアを番にしようとしていたらしいじゃねぇか。落ち込むなっていう方が無理だろ」
「いや、ファーファナルが好きなのはミレニアじゃねぇよ。婚姻を申し込んでいたのはどっちかつーと、ミレニアの方」
「マジか」
「マジよ」
実際本当の事だった。
シェルも、こうなるかも知れなかったのだ。
しかもそのプレートはシェルの出身国の性奴隷のプレートだった。
「ここにシェルがいなくて良かった」
こんなもの見せたらどうなる事かと思うと胸が痛んだ。
ふと、奴隷のネームプレートの名前を気まぐれに読んだ。
『ギース』。ネームプレートには、確かに『ギース』と書かれていた。
「ロモソルーン!そろそろ竜騎士どもが追い付いて来るぞ!」
背後でベルマが声をあげた。
「わかった!」
ロモソルーンは短く返事をすると。再び洞窟の壁をぶち壊しはじめ、ゴブリンも土も岩も一飲みのして、火を吹きながら戦いを再開した。
戦いは今回、ゴブリンの群の規模が大きかった為、時間はかかったものの滞りなく終わり、隊は日が暮れる前に何とか帰路についた。
ロモソルーンはアッシュレアとの約束のゴブリンを一匹咥えてぶら下げながら空を飛んでいた。
行きは先陣、後続等役割が決まっていたので隊列を組んで飛んできたが、戦いが済んだ帰りは銘々仲の良いドラゴン同士でだいたい並んで飛んでいる。
ロモソルーンの横にもベルマが飛んでいた。
「なぁ?さっき何やってたんだ?」
「ん?あぁ。人間の死体が有ったから片付けてた」
「ふぅん。おやさしいこって」
「いや」
「なぁ、ファーファナルのやつ大丈夫かだと思うか?」
「さぁな、国王の話じゃ、アイツミレニアを番にしようとしていたらしいじゃねぇか。落ち込むなっていう方が無理だろ」
「いや、ファーファナルが好きなのはミレニアじゃねぇよ。婚姻を申し込んでいたのはどっちかつーと、ミレニアの方」
「マジか」
「マジよ」
実際本当の事だった。
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