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アッシュレアの敵討ち
◆◆◆◆6
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入って来たのは本日の先行隊の隊長ギウスと、ベノン達の面倒を見る事が多い後続隊の隊長をよく任されているルイだった。
「何があったんだ?」
二人とも青い顔をしてヴェスカの所までやってきた。
別に二人が小心者と言うワケでは無い、むしろ毎日魔獣と戦う猛者だ。
戦いに秀でているからこそ、この惨状がどれだけ異常な光景なのか理解し、戦慄しているのだ。
「わからねぇ、これ本当に一晩で起きた事なのか・・・」
「他は見たのか?」
「イヤ、廊下とここだけだ。これだけの事をした奴が、一人とも思えねぇ、一人で行動するのは不味いかと思ってな」
「確かに、良い判断だ」
命のかかった現場で求められるのは、後先考えず突っ込む勇気を履き違えた無鉄砲さでは無い、正しく命を守れる注意深さだ。
三人は改めて家の中を確認して行った。
現場は、二階に行くほどに凄惨さを増し、階段や廊下は血溜まりが増え、ところどころに切り刻まれたと思われる肉片や、足や腕が転がっていた。
オルクの母親の物と思われる手もあったが、足はどれも男の物だった。
つまり、他にも被害者がいるという事だ。
あまりの惨状にギウスがエズいて窓の外に吐いた。
ヴェスカは、この惨状が魔物のしわざだったらどんなに良いかと思った。
しかし、そこここに転がっている無残に切り落とされた足や腕の切り口は、見まごう事無く刃物で切り落とされた物であり、十中八九剣に依る物だった。
そして、二階の一番奥に辿り着いた三人は扉を開けたとたん凍り付いた。
その部屋には、ベノン、オルク、ダヤの三人が無残な姿をさらして死んでいた。
顔だけが無傷で残り四肢が無く、腹がズタズタ。まるで、昨日のミレニアの亡骸を模した様な亡骸だった。
「何があったんだ?」
二人とも青い顔をしてヴェスカの所までやってきた。
別に二人が小心者と言うワケでは無い、むしろ毎日魔獣と戦う猛者だ。
戦いに秀でているからこそ、この惨状がどれだけ異常な光景なのか理解し、戦慄しているのだ。
「わからねぇ、これ本当に一晩で起きた事なのか・・・」
「他は見たのか?」
「イヤ、廊下とここだけだ。これだけの事をした奴が、一人とも思えねぇ、一人で行動するのは不味いかと思ってな」
「確かに、良い判断だ」
命のかかった現場で求められるのは、後先考えず突っ込む勇気を履き違えた無鉄砲さでは無い、正しく命を守れる注意深さだ。
三人は改めて家の中を確認して行った。
現場は、二階に行くほどに凄惨さを増し、階段や廊下は血溜まりが増え、ところどころに切り刻まれたと思われる肉片や、足や腕が転がっていた。
オルクの母親の物と思われる手もあったが、足はどれも男の物だった。
つまり、他にも被害者がいるという事だ。
あまりの惨状にギウスがエズいて窓の外に吐いた。
ヴェスカは、この惨状が魔物のしわざだったらどんなに良いかと思った。
しかし、そこここに転がっている無残に切り落とされた足や腕の切り口は、見まごう事無く刃物で切り落とされた物であり、十中八九剣に依る物だった。
そして、二階の一番奥に辿り着いた三人は扉を開けたとたん凍り付いた。
その部屋には、ベノン、オルク、ダヤの三人が無残な姿をさらして死んでいた。
顔だけが無傷で残り四肢が無く、腹がズタズタ。まるで、昨日のミレニアの亡骸を模した様な亡骸だった。
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