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アッシュレアの敵討ち

◆◆◆11

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シェルは歌を思い出しながら、ロモソルーンに揺らされる儘快楽に酔って嬌声をあげているだけなのに、部屋はシェルの歌で満たされていた。
何かの魔法が発動していた。
ロモソルーンが黄色の瞳を煌めかせて、シェルの胎の中を優しく突き上げる。
「も、気持ちいいっ。あっ」
『そうだな、気持ちいいな』
二人の周りを辛うじて肉眼で見える位の小さな光が取り囲み、キラキラとまたたいている。
『シェル・・・』
ロモソルーンが一回強く突きあげて、出して良いかと言外に問えば、シェルは潤んだ瞳でほほ笑んでカクカクと頷いた。
ドブリ、バシャリ、と大きな濡れた音を立てて、ロモソルーンはシェルの胎で中に今夜最初の射精をした。
「あぁっ・・・ぁんっ」
シェルの視界がハレーションを起こして一瞬真っ白に染まる。
二人の周りの周りでキラキラとまたたいていた光がパチパチと微かな音を立てていくつか弾けた。
シェルは何となく、ロモソルーンがシェルの魔力と自分の魔力を使って、何か特別な魔法を作っているのだろうと思った。シェルにはあえて何も言わずに。
――きっと、聞けば教えてくれるのだろうとは思ったけれど、どうせ、もう、五年前あの真っ暗なゴブリンの洞窟で未だ卵だったロモソルーンと出会わなければ失っていた命だ。
ロモソルーンが良いと思って行っている事なら、信じてつき合おうと決めた。
『シェル』
ぼんやりと空を見つめるシェルを心配して、ロモソルーンがシェルの顔を覗き込んで来た。
ふわりと視線を揺らして声のする方に視点を合わせれば、ロモソルーンの性器がまだ形を成しているのが視界の隅に入って来た。
二人の周りを舞っている光の粒はまだ沢山有る。
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