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アッシュレアの敵討ち
◆◆1
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ミレニアの遺体の処置は静かに、ただ厳かに行われた。
作業はルメラとアッシュレアだけで行われ、二人でミレニアの体を綺麗に洗って、そのまま一旦アッシュレアは外で待機し、その間にルメラがミレニアの腹を裂いて中に魔獣の卵やゴブリンの子供が居ないか確認した。
アッシュレアが戻ると、ルメラがむき出しだった傷口に傷薬を塗ってくれていた。
もう必要ないのに。
周囲を森や山脈に囲まれ、薬草は比較的直ぐに手に入るとはいえ、薬は安い物では無いのに。
アッシュレアはその一瞬だけ少しルメラを呆けた様に見ただけで、後は彼女らしくもなく表情も無くただ淡々と下を向いてミレニアの亡骸に包帯を巻いていった。
泣きもしなかった。
本来なら、亡骸は家族の元に一晩安置され、街の墓地でドラゴン達の炎で焼かれて土に埋められる事になっているが、妖魔に殺された者だけは亡骸を家族の元に安置する事は出来ない、竜騎士の詰め所か、ルメラの診察所に安置される事になっている。
「アッシュレア、今夜、ウチに泊まる?」
アッシュレアの、一種、背筋が寒くなる程のいつもと違う様子を見てルメラは堪らずそう誘った。
このまま一人にしたら、後追い自殺でもしかねないと思ったのだ。
今夜は見張っていよう、そう思った。
「良いんですか?」
「ミレニアもその方が喜ぶでしょ。着替えも下着は新しいのがストックで有るし、他は私の服が着れるでしょ」
「有難うございます。胸はぶかぶかになりますけど他のサイズは多分大丈夫です」
ルメラはフフッっと笑って、アッシュレアは静かに頭を下げた。
作業はルメラとアッシュレアだけで行われ、二人でミレニアの体を綺麗に洗って、そのまま一旦アッシュレアは外で待機し、その間にルメラがミレニアの腹を裂いて中に魔獣の卵やゴブリンの子供が居ないか確認した。
アッシュレアが戻ると、ルメラがむき出しだった傷口に傷薬を塗ってくれていた。
もう必要ないのに。
周囲を森や山脈に囲まれ、薬草は比較的直ぐに手に入るとはいえ、薬は安い物では無いのに。
アッシュレアはその一瞬だけ少しルメラを呆けた様に見ただけで、後は彼女らしくもなく表情も無くただ淡々と下を向いてミレニアの亡骸に包帯を巻いていった。
泣きもしなかった。
本来なら、亡骸は家族の元に一晩安置され、街の墓地でドラゴン達の炎で焼かれて土に埋められる事になっているが、妖魔に殺された者だけは亡骸を家族の元に安置する事は出来ない、竜騎士の詰め所か、ルメラの診察所に安置される事になっている。
「アッシュレア、今夜、ウチに泊まる?」
アッシュレアの、一種、背筋が寒くなる程のいつもと違う様子を見てルメラは堪らずそう誘った。
このまま一人にしたら、後追い自殺でもしかねないと思ったのだ。
今夜は見張っていよう、そう思った。
「良いんですか?」
「ミレニアもその方が喜ぶでしょ。着替えも下着は新しいのがストックで有るし、他は私の服が着れるでしょ」
「有難うございます。胸はぶかぶかになりますけど他のサイズは多分大丈夫です」
ルメラはフフッっと笑って、アッシュレアは静かに頭を下げた。
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