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乙女の祈り乙女の怒り

◆◆◆◆4

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誰にも開かれた事の無いソコが、ブチリと鈍い音と共に引き裂かれ、激痛で染まる。
叫ぶ為に開けた口には、用意して待ってたかの様に別のゴブリンが臭い性器を捻じ込んで来た。
不潔な匂いと、喉に乱暴に突き込まれた異物のせいで、喉がえづくとゴブリンは喜んで腰を余計に振って突き込んで来た。
ゴブリン達の性器は直ぐに精液を吐き出した。
腹に出されて心が絶望に染まった。
間髪入れずに別のゴブリンが緑色の臭い性器を乱暴に腹に突き込んで来た。
体が揺らされる度に激痛が走る。
辺りにはゴブリン達の『ギャッギャ』という声だけが響いていた。
視界は森の木々の緑とゴブリン達の体の緑でいっぱいになっていた。
ミレニアは森の木々の緑がとても好きだったはずなのに、今は絶望の色に思えた。
まるで新しい玩具を与えられた幼児の様に、ゴブリン達が耳障りなだみ声で鳴き声を上げながら犯されている自分の周りをピョンピョンと飛び跳ねている。
身動きの取れない自分は、それを呆然と見つめている事しか出来なかった。
見たくも無いのに何故が目を閉じる事が出来なかった。
抗う体力を使い果たした頃には、口内も腹の中もゴブリン達の精液であふれていた。
一通り気が澄んだゴブリン達が再びミレニアの体を巣穴に引きずって行く頃には、ミレニアの体で痛くない所なんて一つも無かった。
ゴブリン達が捕まえた獲物を犯すのは、繁殖の為だ。
ゴブリンに雄雌の区別はない、体の造りだけで言うならば全てのゴブリンは雄で、繁殖は基本的に生け捕りにした獲物を犯す事で行われている。獲物の腹を培養器代わりにしているのだ。
繁殖力は魔獣随一と言われており、苗床となる動物の腹さえあれば、獲物の種類も雌雄もを問わず繁殖できる。
成長速度は驚異的で、ものの一時間ちょっとで生まれて来る。
ゴブリン達の巣穴に着く頃にはミレニアのお腹は倍以上に膨れ上がっていた。
最初の出産の絶望で、ミレニアの意識は途絶えた。
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