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乙女の祈り乙女の怒り
◆◆3
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「何でこの子こんなにボロボロになってるの!朝はあんなにっあんなに笑って!・・・朝市に買い物に行っただけなのに!」
「アッシュレア」
何とか宥めようとしたファーファナルの顔に、アッシュレアは足元の泥を引っ掴んで投げつけた。
「ふざけんじゃ無いわよぉ!!」
周囲にいる全ての者が目を剥いた。
トホスマ・スダはドラゴン信仰の国だ。
建国当時から代々トホスマ・スダで生まれたドラゴン達の長を国王とし、同時に信仰の対象ともしてきた国だ。
ルメラやシェルの様な例外がいるので一見あまり上下関係の無い様に見えるが、プライドの高いドラゴンと人間の上下関係は絶対だ。
怒鳴りつけるまでならごく稀にあるので兎も角、泥を顔面に投げつける等言語道断の所業だった。
しかし、頭に血が上ったアッシュレアは謝る所かさらにファーファナルを怒鳴りつけた。
「何なのよ。この子の酷い状態は!、こんなっ・・・こんな酷い汚れ!何で着けたままここまで運んで来たの!?ゴブリンだって一口で食べちゃうくせに!!岩だってかみ砕いて飲み込む癖に!大事なアンタの世話係じゃないの!こんな汚れ位舐めとってあげれば良いでしょ!!何がドラゴンよ!自分の世話係一人守り通せなかったじゃない!選りにも依ってゴブリンにやられるだなんて!!この子はね、これからだったの!これから沢山色んな経験をして良い女になっていく所だったの!恋をして、恋人が出来て、時には恋人と喧嘩して、沢山悩んで、沢山色んな感情を知って、そうやって成長している所だったのよ、それが何でこんな酷い事になってるのよぉ!!」
「アッシュレア」
何とか宥めようとしたファーファナルの顔に、アッシュレアは足元の泥を引っ掴んで投げつけた。
「ふざけんじゃ無いわよぉ!!」
周囲にいる全ての者が目を剥いた。
トホスマ・スダはドラゴン信仰の国だ。
建国当時から代々トホスマ・スダで生まれたドラゴン達の長を国王とし、同時に信仰の対象ともしてきた国だ。
ルメラやシェルの様な例外がいるので一見あまり上下関係の無い様に見えるが、プライドの高いドラゴンと人間の上下関係は絶対だ。
怒鳴りつけるまでならごく稀にあるので兎も角、泥を顔面に投げつける等言語道断の所業だった。
しかし、頭に血が上ったアッシュレアは謝る所かさらにファーファナルを怒鳴りつけた。
「何なのよ。この子の酷い状態は!、こんなっ・・・こんな酷い汚れ!何で着けたままここまで運んで来たの!?ゴブリンだって一口で食べちゃうくせに!!岩だってかみ砕いて飲み込む癖に!大事なアンタの世話係じゃないの!こんな汚れ位舐めとってあげれば良いでしょ!!何がドラゴンよ!自分の世話係一人守り通せなかったじゃない!選りにも依ってゴブリンにやられるだなんて!!この子はね、これからだったの!これから沢山色んな経験をして良い女になっていく所だったの!恋をして、恋人が出来て、時には恋人と喧嘩して、沢山悩んで、沢山色んな感情を知って、そうやって成長している所だったのよ、それが何でこんな酷い事になってるのよぉ!!」
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