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落ち葉と魚
◆◆◆22
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勝算は全く無いとはロモソルーンは思っていない。何せシェルは基本的に恋愛事が苦手なのだ、特に人間相手には猶更だ。
人間味の薄い鳥や馬の獣人なら可能性は有るかも知れないが、トホスマ・スダは近くに獣人の国がある事も有り、国民に獣人が殆ど居ない、トホスマ・スダに籍を置くよりももっと住みやすい気候と治安の所に獣人国が有るからだ。
特にロモソルーンのいる谷は今は人間とドラゴンしかいない、獣人に遭遇する可能性が有るとしたらたまに寄る旅人位だ。
したがって、この谷にいる限りシェルが獣人と遭遇する可能性は極端に少ない。
他の人間に取られる心配はあまりない、ハズだ。
今、シェルが一番好感を持っている存在は、生きている者の中では間違いなく自分であるとロモソルーンは確信している。たとえ今の彼の気持ちが恋愛感情では無くとも、これからもっと時間をかけて口説き落とせる可能性は高いと思っている。だって、今だってすり寄っても舐めても、ロモソルーンに対しては嫌がらないのだ。
グエンの様な拒絶反応も出ない。
・・・あんな凄い事をしているのに、今のところ全くと言って良い程拒絶は無い。
ならば、来る時にドラゴンの大量の魔力を受け入れる為の躰作りは事あるごとにドサクサに紛れて少しずつ行ってしまおう。
ロモソルーンは腹の中でそう画策した。
いつまで経っても人間語を喋れない振りまでしてシェルの傍から片時も離れなくて済む様にしているのだから、その時間も有効活用せねば。
『なぁ、この話は今日はもう終わりにしよう。魔力枯渇を何とかしないと、いい加減辛いだろ。』
都合よく、話を切り上げたロモソルーンの話題切り替えにシェルは乗ってしまった。
ロモソルーンとの関係の変革を恐れるシェルも、この話はこれ以上深く話したくなかった。
人間味の薄い鳥や馬の獣人なら可能性は有るかも知れないが、トホスマ・スダは近くに獣人の国がある事も有り、国民に獣人が殆ど居ない、トホスマ・スダに籍を置くよりももっと住みやすい気候と治安の所に獣人国が有るからだ。
特にロモソルーンのいる谷は今は人間とドラゴンしかいない、獣人に遭遇する可能性が有るとしたらたまに寄る旅人位だ。
したがって、この谷にいる限りシェルが獣人と遭遇する可能性は極端に少ない。
他の人間に取られる心配はあまりない、ハズだ。
今、シェルが一番好感を持っている存在は、生きている者の中では間違いなく自分であるとロモソルーンは確信している。たとえ今の彼の気持ちが恋愛感情では無くとも、これからもっと時間をかけて口説き落とせる可能性は高いと思っている。だって、今だってすり寄っても舐めても、ロモソルーンに対しては嫌がらないのだ。
グエンの様な拒絶反応も出ない。
・・・あんな凄い事をしているのに、今のところ全くと言って良い程拒絶は無い。
ならば、来る時にドラゴンの大量の魔力を受け入れる為の躰作りは事あるごとにドサクサに紛れて少しずつ行ってしまおう。
ロモソルーンは腹の中でそう画策した。
いつまで経っても人間語を喋れない振りまでしてシェルの傍から片時も離れなくて済む様にしているのだから、その時間も有効活用せねば。
『なぁ、この話は今日はもう終わりにしよう。魔力枯渇を何とかしないと、いい加減辛いだろ。』
都合よく、話を切り上げたロモソルーンの話題切り替えにシェルは乗ってしまった。
ロモソルーンとの関係の変革を恐れるシェルも、この話はこれ以上深く話したくなかった。
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