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落ち葉と魚
◆◆◆10
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「しょうがないお方だねぇ、怒られるの分かってるんだから止めておけば良いのに。」
「バカ言うな、そこは複雑な男心という物なんだよ!俺はロモソルーン様応援しちまうぜ!」
「所で今日は随分シェルが怒ってるみたいだけど、折檻の理由は何なの?」
「さぁ?」
「あははははははははははっ。二人ともがんばれー」
そんな会話をしながら、屋台で買ったパンや串焼きを齧りながら無責任に声援を送る者までいる始末だ。
『ヤバイ、おい!ファーファナル、ベルマ!ウチのはこうなると気が済むまで魔法をぶっ放すんだ!今日はもう一時退参するから、又今度な!』
バサリと翼を広げて、ロモソルーンは一気に天高く舞い上がった。
翼の風圧で朝市に突風の様な風が起きて、人間達から『おぉ』とも『キャァ』とも判別出来ない抗議の声が上がる。
「こらぁ!待ちなさい!ロモソルーン!。空を飛んで逃れられるつもりですか!?今日という今日は許しませんからね!」
電撃魔法を繰り出す傍ら、左手にさらに魔力をこめて今度は風魔法を編み出す。
「頬を撫でる風は天を舞う見えざる翼、舞い踊れ、わが身に一度天を駆ける翼を授けよ。ウィンギングフェザー」
シェルの周りだけ竜巻の様な風が起き、ふわりとシェルが空に浮かんだ。
「ベルマ様、ファーファナル様、失礼いたします。まちなさい!ロモソルーン!」
律儀にふたりのドラゴンに頭を下げて、逃げ惑う黒いドラゴン目掛けて青空に舞い上がって行ってしまった。
「バカ言うな、そこは複雑な男心という物なんだよ!俺はロモソルーン様応援しちまうぜ!」
「所で今日は随分シェルが怒ってるみたいだけど、折檻の理由は何なの?」
「さぁ?」
「あははははははははははっ。二人ともがんばれー」
そんな会話をしながら、屋台で買ったパンや串焼きを齧りながら無責任に声援を送る者までいる始末だ。
『ヤバイ、おい!ファーファナル、ベルマ!ウチのはこうなると気が済むまで魔法をぶっ放すんだ!今日はもう一時退参するから、又今度な!』
バサリと翼を広げて、ロモソルーンは一気に天高く舞い上がった。
翼の風圧で朝市に突風の様な風が起きて、人間達から『おぉ』とも『キャァ』とも判別出来ない抗議の声が上がる。
「こらぁ!待ちなさい!ロモソルーン!。空を飛んで逃れられるつもりですか!?今日という今日は許しませんからね!」
電撃魔法を繰り出す傍ら、左手にさらに魔力をこめて今度は風魔法を編み出す。
「頬を撫でる風は天を舞う見えざる翼、舞い踊れ、わが身に一度天を駆ける翼を授けよ。ウィンギングフェザー」
シェルの周りだけ竜巻の様な風が起き、ふわりとシェルが空に浮かんだ。
「ベルマ様、ファーファナル様、失礼いたします。まちなさい!ロモソルーン!」
律儀にふたりのドラゴンに頭を下げて、逃げ惑う黒いドラゴン目掛けて青空に舞い上がって行ってしまった。
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