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落ち葉と魚
◆◆◆7
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呆然としながらシェルがロモソルーンに視線を戻す。
『イヤ、実際、本当、こっちが中てられそうだよ・・・・・。』
しみじみ言うファーファナルの横でベルマもうんうんと頷いた。
「ぼくは・・・・ぼくはてっきり。子ドラゴンが甘えて母ドラゴンの腹の下に潜り込むアレと同じだとばかり・・・」
だから人に冷やかされる事があっても止める事なくされるがままになっていたのに。
『イヤ、どちらかというと股間をまさぐられてる状態だな。』
ベルマににべも無く否定され、シェルの首がギシギシと音を立てそうな位のぎこちなさで再びロモソルーンに向き直る。
つまり何か?、それが全て事実なら、今まで自分は人前で股間まさぐられながら『結婚してくれ』と言い募る相手に『もう、甘えん坊さんだなぁ』とか言いながら笑ってロモソルーンにしな垂れかかっていた事になるのではないか?。
「ロモソルーン」
『ん?』
「今の話本当?」
『おおむねは。』
「おろして。」
『でも・・・・』
「良いから下ろして。」
ロモソルーンがキューンと甘えた子ドラゴンの様に鼻を鳴らしながら、それでもそうっとシェルを地面へ下ろした。
シェルはそのまま地面に立ち、二人は向かい合う様な形で立つ事になる。
「ねぇ、ロモソルーン。君はこの行為がそんなに熱烈な行為だと知っていたのかい?」
『当然だろう、俺はドラゴンだぞ?』
悪びれもせず言うロモソルーンを見たシェルの笑顔がそのまま凍る。
ファーファナルとベルマは不穏な空気を察して一歩半後ずさった。
『イヤ、実際、本当、こっちが中てられそうだよ・・・・・。』
しみじみ言うファーファナルの横でベルマもうんうんと頷いた。
「ぼくは・・・・ぼくはてっきり。子ドラゴンが甘えて母ドラゴンの腹の下に潜り込むアレと同じだとばかり・・・」
だから人に冷やかされる事があっても止める事なくされるがままになっていたのに。
『イヤ、どちらかというと股間をまさぐられてる状態だな。』
ベルマににべも無く否定され、シェルの首がギシギシと音を立てそうな位のぎこちなさで再びロモソルーンに向き直る。
つまり何か?、それが全て事実なら、今まで自分は人前で股間まさぐられながら『結婚してくれ』と言い募る相手に『もう、甘えん坊さんだなぁ』とか言いながら笑ってロモソルーンにしな垂れかかっていた事になるのではないか?。
「ロモソルーン」
『ん?』
「今の話本当?」
『おおむねは。』
「おろして。」
『でも・・・・』
「良いから下ろして。」
ロモソルーンがキューンと甘えた子ドラゴンの様に鼻を鳴らしながら、それでもそうっとシェルを地面へ下ろした。
シェルはそのまま地面に立ち、二人は向かい合う様な形で立つ事になる。
「ねぇ、ロモソルーン。君はこの行為がそんなに熱烈な行為だと知っていたのかい?」
『当然だろう、俺はドラゴンだぞ?』
悪びれもせず言うロモソルーンを見たシェルの笑顔がそのまま凍る。
ファーファナルとベルマは不穏な空気を察して一歩半後ずさった。
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